2002年3月11日
チュリン−ローマ(共同ニュース)
ピードモント地方協議会の主導と、ANCI(National Association of Italian Communes)の支持により、2002年3月9日土曜日にピードモント地方協議会の所在地で、「チベットを支持する町・州・地方協会」を設立するための集会が開かれた。
これまでのところ、3地域(バシリカータ、ロンバルディア、ピードモント)、6州(アレッサンドリア、アスティ、クーネオ、ルッカ、パヴィア、ヴェルチェッリ)および108の地方自治体(アスティ、ベルガモ、ビエッラ、ブリンディシ、フェッラーラ、ノヴァーラ、シエナ、トリノ、トレント、ヴェルチェッリ、ヴェルバーニアを含む)が協会に加入している。
多国籍急進党(国際的なNGO団体)のオリビエ・デュピュイ書記官(欧州議会議員)、イタリアチベット議員連盟のジアーニ・ヴェレネッティ会長(英国下院議員)も出席した朝のセッション「自治への道」では、ヨーロッパの団体が行っているチベット問題の活動について詳しく説明された。
午後のセッション「1000都市で翻る1000の旗」では、他の地域・地方の協議会も「チベットの真の自治を目指す旗」運動に参加してもらうことを目標に定めた。その目的は、運動についての発議の承認を得て、市政・州・地方の協議会でチベットの旗を恒久的に掲げようというものである。
協会の規約宣言の際、出席していた町、州、地方は「もし中国当局が話し合いを拒み続けるなら、国連事務総長の庇護のもとでチベット自治に新たな地位を組成するため、会員国政府を欧州議会に招待して、チベット亡命政権がチベット人の正当な代表であることを承認する(2000年7月6日の欧州議会決議)」ことを再確認した。
協会はまた、イタリアとインドの町を密接に結びつけるキャンペーンを組織することを決定した。このキャンペーンはダラムサラ(チベット亡命政権のお膝元)で開始し、特に、「チベットの真の自治を目指す旗」キャンペーンに参加したフランスの多くの町と調整を図りながら、ヨーロッパで活動を進めていく。
ピードモント地方協議会の急進派メンバー、ブルーノ・メラーノ氏が協会の調整役に選出された。協会の設立を進めてきたメラーノ氏は、2、3ヶ月前、ラオスで「非暴力ミッション」に参加したが、逮捕され、2週間拘留された。そのあと2年の刑が科せられ、ラオスにおける自由と人権のために他の急進派闘士数人とともにデモを行ったとして国外追放されている。