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アリヤ代表、「六・四天安門事件33周年抗議集会」に登壇

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2022年6月5日
スタッフ・リポーター

講演するアリヤ代表と、チベット旗を掲げる小林秀英師。(写真: 森本)

東京:6月4日、「六・四天安門事件33周年抗議集会」が開催され、中国大使館前のデモ行進と抗議活動、文京区民センターでの抗議集会と記念講演、JR新宿駅前でのキャンドルナイトなどが行われた。ダライ・ラマ法王日本・東アジア代表事務所・代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士は、主催者の「天安門事件33周年抗議集会実行委員会」の招きで、講演会に登壇した。

講演会には、実行委員長で民主中國陣線・日本代表の王載氏、米国在住の中国人作家の陳破空氏、南モンゴルクリルタイ幹事長のオルホノド・ダイチンド氏、Stand with HK@JPNのウィリアム・リー氏らが登壇し、天安門学生指導者で米国の「人道中国(Humanitarian China)」代表の人権活動家・周鋒鎖氏もオンラインで参加した。司会は、実行委員で「アジア民主化運動」代表の小島孝之氏が務めた。

抗議集会では、天安門事件と中国軍の残虐性を記録したビデオが上映された。また、2010年ノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏の天安門事件に関する詩を、委員会メンバーが中国語と日本語で朗読した。講演では、中国共産党指導部がいかに残忍に中国の若者の声を絞め殺し、平然とデモ参加者の命を奪ったかが語られ、中国の指導者に対し、現実を直視し、国際社会の一員として民主主義と法の支配を受け入れるよう促した。

アリヤ代表は、この集会へ招待され、チベット人の天安門事件についての見解を発表する場を与えられたことに感謝した。彼は、中国の兄弟姉妹が、自由と民主主義のために戦い続けていることに対して、チベット人の連帯の意を表明した。33年前、中国共産党指導部は民主主義と中国の若者の声を抑圧しようとしたが、彼らの声は何百万人もの中国人の心の中だけでなく、国際社会の無数の人々の心の中でまだ生き続け、響き渡っていると述べた。

アリヤ代表は、中国の残虐行為、人権侵害、信教の自由の抑圧、そしてなぜチベット人が焼身抗議自殺を行うのかについて話した。また、チベット人が分離主義者で反中国的であるという中国共産党指導部の主張に対して反論した。ラルンガル僧院やヤルチェンガル僧院の破壊、チベット人と中国人仏教徒の強制分離、中央チベット政権が中国共産党に提出した『チベットの真の自治に関する覚書』が中国国民へ開示されないことなどが、真の分離主義者はチベット人ではなく、中国共産党指導部であることを示していると述べた。

会場は、日本人、中国人、南モンゴル人、香港人の知識人や支援者で満席となった。スーパーサンガ(宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶・在家の会)の副代表・林秀穎師と小林秀英師も参加した。

記念講演の最後には、母国で民主化を要求し闘争する中国人たちに対する支持と連帯を表明する決議が行われた。この決議は、中国指導部に対して、自国民に対する弾圧や残虐行為をやめるように求めるものである。

その後、記者会見が行われ、主催者と講演者がメディアとの質疑に応じた。会場の入口には、デモの弾圧と残虐行為を記録した写真が展示された。

――ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告

挨拶するアリヤ代表と小林秀英師。(写真: 森本)
実行委員長で民主中國陣線・日本代表の王載氏の挨拶。Photo / T. Sato
実行委員長で民主中國陣線・日本代表の王載氏の挨拶。Photo / T. Sato
米国からオンラインで参加した「人道中国」代表の周鋒鎖氏。 Photo / T. Sato

オリジナル記事


(翻訳:S.Suzuki)