1日目・日本到着

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2010年6月18日  東京phayul.com(ツェリン・ツモ 記)

ダライ・ラマ法王は2週間の日本訪問の日程をはじめるにあたり、今朝、成田空港に到着。空港では、長野の善光寺から駆けつけた四人の代表者をはじめ、日本のチベット支援団体の代表者、インド領事館の儀典官、日本で暮らすチベット人コミュニティの代表者らがダライ・ラマ法王を温かく出迎えた。

ダライ・ラマ法王はまず、一日半の滞在先となる丸の内ホテルに移動。民主党議員で「チベット問題を考える議員連盟」の代表世話人を務める牧野聖修氏との面会を行なわれた。謁見後、牧野氏は記者のインタビューに答え、「10年、あるいはそれ以前に比べれば、チベット問題に関する関心もチベット支援の気運も格段に高まっている。しかしながら中国経済の影響力が強くなっているので具体的な政策としての支援策はまだ打ち出せていない。それでも静かではあるが、チベット支援の動きは確実に広がっている」と語った。

長年にわたり中国の民主化を訴えてきた牧野氏は、いずれは中国に変革が訪れるという希望を捨てていない。「国際社会が絶えず中国に民主化の圧力をかけ、中国国内からの民主化要求の声が高まり続けるならば、中国の未来を大きく変えることになる。つまり、中国に変革をもたらすには、外側からの力と内側からの力が手を携えて進んでいく必要がある」と牧野氏は語った。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のラクパ・ツォコ代表は、「今回のダライ・ラマ法王の日本訪問は、チベット問題に苦しむチベット人への支援が、とくに日本の仏教徒と若者を中心にこれまでにないほど高まっていることを示すものである」として、「2007年の騒乱を境にチベットの現状が注目されるようになったが、2008年に善光寺が中国のチベット仏教弾圧を理由に北京五輪の聖火リレーの出発地点となることを辞退なさってから一層注目されるようになった。善光寺が示してくださったこの行動は、日本人仏教徒とチベット人仏教徒の団結心の表れである」と語った。

ダライ・ラマ法王の日本訪問は今回が14回目となる。

 


 (翻訳:小池美和)

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