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首都ラサ、宗教的なお祭に警察官の監視、制限強化

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2020年12月14日
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ

先週、世界中のチベット仏教徒が、ツォンカパ大師入滅された御縁日であるガンデン・ガチュー(兜率五供)を記念しました。しかしながら、その日、特にツグラカン堂とバルコル巡礼路の地区において、伝統的な首都ラサのチベットの人々は、異常な数の警察の立ち合いと監視を目撃することになりました。

当日録画された2つの短いビデオクリップが出ていました。1つはツグラカン堂の前で撮られ、もう一つはバルコル通りで撮影されたものですが、聖地を周回するチベット人の大規模なグループを、通りの両側に並んで厳しく監視している警察官が映っています。

ビデオクリップはこちらのサイトで視聴できます【Central Tibetan Administration(tibet.net)】

ツグラカンのビデオでは、警察のドローンが宗教行列を監視しながら飛んでいるのが確認できます。このビデオクリップ以上の詳細は、中国政府の鋭く厳しい検閲のために知ることができません。

ガンデン・ナムチェとは、チベット仏教のゲルグ派の創設者であり、高名な14世紀の聖者及び学者であるジェ・ツォンカパの遷化を記念するための年一度の祝祭であります。チベット暦10月25日に開催され、バターランプやロウソク、祈りの品々を飾ります。

今年のガンデン・ガチューは12月10日でしたが、ダライ・ラマ法王にノーベル平和賞が授与されてから31周年目を祝うチベットの人々と、たまたま合流した形となりました。

中国当局は、チベット人の宗教的自由を弾圧し続けています。昨年、中国政府は、学生や公務員、退職した高齢のチベット人がチベットの宗教祭典へ参加することを禁止する発表をしました。


(翻訳:石田一規)