チベットの環境問題

草原

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チベットの70%は草原である。そして草原は、この国の農業経済に対して大きな役割を持つ動物たちのバックボーンである。

チベットの遊牧民は、何千年もの経験から培われた生活習慣となってその脆い草原の条件に適合して暮らしていた。近年の草原侵食の原因として、中国軍が軍事目的で広大な土地を囲い込んだこと、比較的低地の平坦な土地へ中国人入植者、農民が流入したこと、中国国内での食肉の需要が拡大したこと等が挙げられる。そして、こうした中国の干渉は、遊牧民の伝統的な移動形態に影響を与え、彼らをどんどん狭い地域に閉じ込めてしまい、牧草地のダメージは取り返しのつかない状況へと追いやられたのである。


チベット亡命政権情報国際関係省1992年発行
「チベット環境と開発をめぐって」より

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