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米議会、チベットとダライ・ラマ法王へ支援政策法案を可決

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2020年12月22日
USA、ワシントンDC

2020年5月からアメリカ上院外交委員会で保留されていたチベット政策と支援法案、Tibet Policy and Support Act (TPSA)が、本日全会一致で可決しました。

ロブサン・センゲ主席大臣は、アメリカ議会でのチベット政策と支援法2020のロビー活動を無事に行われました。ナンシー・ペロシ議長、ジェームス・E.リッシュ上院議員、マルコ・ルビオ上院議員、ジム・マクガヴァン代表とシキョンの会合の様子

ロブサン・センゲ主席大臣は、アメリカ議会でのチベット政策と支援法2020のロビー活動を無事に行われました。ナンシー・ペロシ議長、ジェームス・E.リッシュ上院議員、マルコ・ルビオ上院議員、ジム・マクガヴァン代表とシキョンの会合の様子

このチベット運動にとって歴史的な業績であるTPSAによって、ダライ・ラマの後継者は、現ダライ・ラマ法王、チベット仏教の指導者とチベット人民によってのみ決定される事がアメリカの公的方針とされます。中国政府による妨害は、今後制裁対象となり米国では許容されなくなります。

中央チベット政権のロブサン・センゲ主席大臣は、この法案を通過させる目的のため、11月にアメリカを訪れました。センゲ大臣はTPSAの最終調整のためにワシントンDCのチベット事務所に滞在しました。

センゲ主席大臣は「TPSAの通過によって、議会がチベット問題をアメリカでの重要課題として認識し、今後もダライ・ラマ法王と中央チベット政権へのゆるぎないサポート示すという力強いメッセージとして表明されました。」とし、「チベットの人々にとって記念すべき出来事となりました。」と述べた。

この超党派法案は、ダライ・ラマ法王の民主的統治への決意と、チベット亡命コミュニティが民主組織に基づいて指導者を選ぶ自治システムが円滑に機能している事への賛辞の表れでもあります。

さらに、これは中央チベット政権が世界各地に離散したチベットの人々の民意を反映する合法的組織であり、シキョンが主席大臣であるとする公的な表明と言えます。

TPSAは、チベットの環境と水源の保全をうたった新条項も設けています。気候の変化に伴う悪影響を緩和する上でも、中国政府によるチベット遊牧民の強制的な居住地移動に対し、伝統的なチベット草原での放牧生活の重要性が訴えられています。また、さらなる国際的なチベットの環境を見守るために協力を呼び掛けています。

米国議会前で法案の原稿を手にした中央チベット政権代表、シキョンのロブサン・センゲ博士

チベットでビジネス経営を行うアメリカ国民や企業は、国連のビジネスと人権についてのガイドラインに協賛し、社会的責任を持って活動するよう奨励されています。

TPSAは同時に、チベットとチベット人に関する問題に、最低でも8百万ドルを中国国内のチベット自治地区とその他のチベット人コミュニティに;6百万ドルをインドとネパールのチベット人コミュニティに;3百万ドルをチベット事務局と中央政府強化に;3百4千万ドルと4百万ドル以上をそれぞれ、ヴォイス・オブ・アメリカとラジオ・フリー・アジア放送でのチベットとチベット人問題の報告に;百万ドルを米国チベット問題特別調整オフィスに。これらを含め、その支給を承認します。

2018年のチベット相互アクセス法で示されたチベットへの入国を促進するために、TPSAはチベットの首都ラサに米国領事館の設置を提案しています。その実現までは、この法案で国務長官が米国内に新たな中国領事館の設立の禁止を指示できます。

2002年の歴史的なチベット政策法に基づき、TPSAは議会の中国委員会委員長とトム・ラントス人権委員会員、ジム・マクガヴァン下院議員(マサチューセッツ州民主党)とマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州共和党)に紹介されました。

センゲ主席大臣は主だった賛助者や共同賛助者と後援者の全て、特にマルコ・ルビオ氏とベン・カーディン氏、また上下院議会に法案を提示したジム・マクガヴァン議員とクリス・スミス議員の“卓越したリーダーシップ”に対して謝意を表しました。

「とりわけ、ナンシー・ペロシ下院議長とミッチ・マコネル上院多数党院内総務の確固たる援助によってこの歴史的法案が現実のものとなった事に感謝します。また、上院外交委員会会長と幹部のジェームズ・E・リッシュ上院議員とロバート・メネンデス上院議員、下院外交委員会会長と副会長のエリオット・L・エンゲル下院議員、マイケル・マッコール下院議員にも多大なる感謝を申し上げます。」

主席大臣はこの懸案に尽力しサポートされた沢山のスタッフ、ベタニー・ポウロス、ブライアン・ビュラック、シャーロット・オルダム・ムーア、ジェニファー・ヘンドリクソン・ホワイト、ジョナサン・スタイヴァース、ララ・クラウチ、クリス・ソチャ、マイケル・シーファー、レヴァ・プライスとウェンディにも感謝の意を述べました。

最後に同様に重要な、インターナショナル・キャンペーン・フォー・チベット(ICT)、地域チベット青年団 (Regional Tibetan Youth Congress)とスチューデンツ・フォー・フリーチベット(SFT)、特にニューヨークとニュージャージーそして各地のチベット・アメリカ協会、並びに長年にわたり、この法案を支持してワシントンでロビー活動を続けてくれた全てのコミュニティのメンバーに対しても、センゲ大臣は感謝しました。

TPSAはこれからトランプ大統領に送られ、その署名を受けて法として成立します。

TPSA法をめぐって米国議会前でのンゴドプ・ツェリン代表とワシントンDCのチベット事務所のスタッフとシキョン

(翻訳:Tidalwave)