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米国務省、チベットのパンチェン・ラマ11世の「即時釈放」を中国に要請

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2022年4月26日
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
スタッフ・リポーター

アメリカ合衆国・国務省報道官のネッド・プライス氏

4月25日(月)、チベットのパンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマの33歳の誕生日にあたり、米国国務省は中国に対し、彼の所在と安否の確認を求めるプレスリリースを発表した。チベットのパンチェン・ラマ11世は、1995年5月17日、当時6歳で最後に目撃されて以降行方不明のままである。

チベット人とその友人たちがパンチェン・ラマ11世の33歳の誕生日を祝う中、中国政府は彼の強制失踪の真相をあからさまに隠し続け、さらにパンチェン・ラマ11世とその家族の居場所に関するあらゆる情報へのアクセスを拒否している。

「今日はパンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマの33歳の誕生日です。パンチェン・ラマは、ダライ・ラマに認定された転生者で、チベット仏教において2番目に尊敬されている人物ですが、中国政府は、チベット人コミュニティーのメンバーが彼の情報にアクセスすることを拒否し続け、代わりに、中国政府が認定した代理人を宣伝し続けています。」と国務省報道官のネッド・プライス氏は述べている。

国務省報道官は、中国に対し、パンチェン・ラマの強制失踪についての責任を追及しつつ、国際公約に従ってゲンドゥン・チューキ・ニマが基本的人権と自由を完全に行使する権利を認めるようにも主張した。

「米国は、チベット人の宗教の自由と、独自の宗教、文化、言語のアイデンティティを支持します。その中には、チベット人が政府の干渉を受けずに自らの信念に従って、ダライ・ラマやパンチェン・ラマのような指導者を選び、教育し、崇拝する権利も含まれています。」と声明は締めくくっている。

オリジナル記事


(翻訳:S.Suzuki)