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横浜で現代科学と仏教科学の対話

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(2018年11月16日 法王庁

来日法話の最終日、3人の科学者を迎え「仏教科学と現代科学」をテーマに対談された。また、ブログラム前後のわずかな時間にも、法王は台湾からの500名を超える人々の謁見に応えられるなど、ふれあいを大切にされた。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)
2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

ブログラム前後のわずかな時間にも、ダライ・ラマ法王のもとには多くの人々が訪れた。チベットの仏教壁画を原寸大で記録した限定発行の写真集「Murals of Tibet」(Thomas C. Laird, TASCHEN)に署名され、購入した萩生寺(愛媛県新居浜市)の住職にサインの内容を説明される法王。写真集は広げると1.4メートルにもなる大型希少本で、チベットの仏教文化遺産の記録と継承のため、限定998部が制作された。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

古くからのご友人のお嬢さんに優しく声をかけられるダライ・ラマ法王。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

台湾からは総勢500人を超える人々がグループ謁見。人々が待ち受ける部屋に法王が入られると、歓声が沸き起こり、祝福を受けようと数多くの手が差し伸ばされた。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁

台湾の僧侶たちの謁見を受けられ、写真撮影に応じられるダライ・ラマ法王。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

ダライ・ラマ法王の法話会に参加するため、台湾から訪れた仏教徒たちに向かってお話をされる法王。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

ダライ・ラマ法王への謁見が終了し、法王の手に触れようと手を伸ばす台湾の仏教徒たち。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

たくさんの品々は、数珠、経典、護身符など、ダライ・ラマ法王の御加持を受けようと信徒が持ってきたもの。法王は「ふーっ」と息を吹きかけ加持された。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

パシフィコ横浜国立大ホールのステージに登壇され、聴衆席の参加者たちに手を振って挨拶をされるダライ・ラマ法王。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

日本ご滞在5日目の16日、ダライ・ラマ法王は、3日間にわたる来日法話の最終日に、認知心理学、脳神経科学、物理学を専門とする3人の科学者を迎え「仏教科学と現代科学」をテーマに対談された。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

ダライ・ラマ法王と科学者たちとの対話を裏で支えるAV機器チーム。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

3人は、京都大学こころの未来研究センターの吉川左紀子教授(認知心理学)、国立研究開発法人理化学研究所生命機能科学研究センターの入來篤史チームリーダー(脳神経科学)、台湾国立清華大学物理系の朱創新教授(物理学)。視線や表情が作用する心理の動きや、ものやかたちを認識する脳神経のはたらき、空間と時間の次元から宇宙の姿をとらえるホログラフィック原理といったそれぞれの知見を紹介し、世界のなりたちを相互依存としてとらえ、心や感情のありかたを追究する仏教哲学との共通性について話し合った。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

現代科学と仏教科学の対話のなかで、神経科学者の入來篤史博士と対談されるダライ・ラマ法王。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

現代科学と仏教科学の対話のなかで、お話をされるダライ・ラマ法王。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

プレゼンテーションを行う神経科学者の入來篤史博士。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

ダライ・ラマ法王に質問をしようと並んで待つ参加者たち。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

現代科学と仏教科学との対話が終了し、会場から退場される前に聴衆席の参加者たちに謝意を伝えられるダライ・ラマ法王。

2018年11月16日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

プログラムがすべて終了し、主催関係者が謝辞を述べた後に、法王はおもむろに会場に語り掛けられた。「あなたはあなた自身の教師です。仏陀であろうと、あなたの未来を決めることはできません。問題が生じたとき、解決策があるのならば、解決に努めてください。もし解決策がないのならば、その問題にとらわれて思い悩むことはやめましょう。楽観的な気持ちで未来を築いてください。そして、強い決意を持って進んでください」。言葉の一つ一つに強く力を込めて話し終えられた法王は、沸き起こった満場の拍手のなか、会場を後にされた。

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