（2018年11月14日 法王庁）

ダライ・ラマ法王による『般若心経』、『縁起讃』などについての法話会が横浜で始まった。会場には、日本のみならず韓国、台湾、モンゴルなど法王の訪問が難しい国々からも多くの人が集まった。

日本ご滞在3日目の14日、ダライ・ラマ法王は横浜市のパシフィコ横浜で仏教法話「縁起讃・修習次第（中篇）」に臨まれた。会場入り口は早朝から、日本、チベット、モンゴル、ブータン、韓国、中国などさまざまな国からの仏教徒が長い列をつくった。法王はチベット語で教えを説かれ、会場では日本語、英語、中国語、韓国語、モンゴル語、ロシア語で同時通訳される。

法話会場のステージに登壇され、聴衆席の参加者と握手をされるダライ・ラマ法王。

法話会初日の冒頭で、『般若心経』を唱える日本の高僧たち。

法話会初日の冒頭で、ナーガールジュナの『根本中論頌』より帰敬偈を唱えられるダライ・ラマ法王。

法話会会場のパシフィコ横浜国立大ホールに集まった5,000人を超える参加者に向かって説法をされるダライ・ラマ法王。

ダライ・ラマ法王による法話会で、説法を聴きながらテキストを目で追う韓国人僧侶と尼僧たち。

会場には、韓国、台湾、モンゴルなどダライ・ラマ法王の訪問が難しい国々からも多くの参加者が集まった。それぞれの国の民族衣装を纏う人も見受けられ、国際色豊かな光景となった。

法話会で説法をされるダライ・ラマ法王。

ダライ・ラマ法王による法話会初日のステージを臨む情景。

ダライ・ラマ法王による法話会に集まった5,000人を超える人々。

初日の法話会が行われた会場の情景。

1日目の法話の終わり、エッセイストの内田也哉子さんと女優の浅田美代子さんから法王に花束が贈られた。花束の贈呈役は本来、9月15日に亡くなられた女優、樹木希林さんが自ら切望されていたものだった。2カ月早くこの世を去った樹木希林さんのご遺志を継ぎ、娘の内田さんと親友の浅田さんが檀上に上がることが紹介されると、会場からは追悼の吐息と拍手が沸き起こった。法王はお二人を慈しむように抱擁を交わされた。

1日目の法話を終えて会場を後にされる法王。聴衆は皆、立ち上がって法王を見送り、法王は遠くの聴衆に向けて手を振られた。スマートフォンを掲げ、姿を収めようとする人波の後方には、頭の上、口元、胸の前で3度手を合わせる正式な合掌礼拝をするチベット仏教の僧侶も。

初日の法話会が終了し、会場のステージを降壇されるダライ・ラマ法王。

初日の法話会終了後、ダライ・ラマ法王の降壇を待つモンゴルの仏教徒たち。