ニュース

ニュース

最新ニュース

これから開催するイベント

日本の僧侶(スーパーサンガ)が中国によるチベットの仏像破壊などに抗議

Print Friendly, PDF & Email

2022年2月8日
日本、東京
スタッフ・リポーター

アリヤ代表と、スーパーサンガ副代表の林秀穎師と小林秀英師

日本の仏教系支援団体・スーパーサンガ(宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶・在家の会)の副代表・林秀穎師と小林秀英師が、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所を訪問し、アリヤ代表と面会した。林師と小林師は、中国共産党による東チベットのカム地方ドラクゴ(ダンゴ)における約30メートルの仏像と約9メートルの弥勒菩薩像、45個のマニ車、および仏教学校の取り壊しなどに対する衝撃と遺憾の意を表明した。また、代表 ・大樹玄承師からの書簡を手渡し、残忍な中国政権下で苦しむチベット人たちへの連帯を表明した。

さらに、スーパーサンガのメンバーらが北京オリンピック開幕日の2月4日に、チベット人、ウイグル人、南モンゴル人、香港人らと共に東京の中国大使館前で抗議デモに参列したことについても報告があった。小林師と幹事の若麻績敬史師は、中国大使館に宛て、チベットにおける信教の自由に対する言語道断の侵害を糾弾する抗議文を読み上げ、提出した。

アリヤ代表は、スーパーサンガの副代表らの来訪に謝意を述べ、この重要な時期における彼らの憂慮と支援に感謝した。彼らは、「仏像が取り壊され、その教えが冒涜されたとあっては、仏陀を師と仰ぎ、その教えを宗旨とする日本の僧侶が抗議するのは当然のことです」「これはチベットに対する弾圧や残虐行為のみならず、仏教そのものに対する直接的な攻撃なのです」と述べた。

駐日中華人民共和国大使館に宛てた抗議文にはこう記されている。「平和の祭典とされるオリンピックが開催される直前、東チベットのカム地方ダンゴ(四川省炉霍県)での仏像の解体やマニ車の撤去など、少数民族諸地域において宗教弾圧を貴国政府がまたも強行されたことは遺憾に堪えません。」

「チベット仏教は、1500年に渡り人々が紡いできた歴史を持つ全人類の精神的および文化的遺産です。世界の仏教徒は、どのような理由があろうとも、貴国政府の宗教弾圧および人権弾圧に反対いたします。」

――ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告

スーパーサンガの林師と小林師よりアリヤ代表に、中国大使館への抗議文の控えとチベットへの連帯を示す手紙が手渡された
北京オリンピック開幕日の2月4日、抗議デモの様子
東京の中国大使館前で抗議するスーパーサンガのメンバーたち

»オリジナル記事


(翻訳:S. Suzuki)