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日本のスーパーサンガのメンバーが、中国によるチベットの宗教問題への介入に対する非難声明を発表

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スタッフ・リポーター
2023年3月16日

アリヤ代表に声明文を手渡す小林秀英副代表と小野常寛幹事。

東京: 日本のスーパーサンガ(宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶・在家の会)のメンバーが、チベットで続いている宗教弾圧、およびダライ・ラマ14世をはじめとするチベットの高僧の転生者を選定する権利を主張する、中国共産党の狡猾なプロパガンダを非難する声明を発表した。

この声明は、3月10日に発表され、3月11日に東京で行われた、チベット民族平和蜂起64周年記念集会で読み上げられた。

スーパーサンガの小林秀英副代表と小野常寛幹事は、本日(3月16日)ダライ・ラマ法王日本代表部事務所を訪問し、代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士に、この声明文を正式に手渡した。そして、チベット内外のチベット人との連帯を表明するとともに、現在中国によって行われている、チベットの文化的・宗教的アイデンティティを破壊する抑圧的で危険な政策を非難した。

声明文には、このように述べられている。「今日、中国政府の下で、チベットの人の生命、文化、民族性をはじめとするアイデンティティすべてが消滅の危機に瀕していることを、我々は深く憂慮し、仏陀の大悲に根差す正当な怒りによって、その是正を訴え、チベットにおける真の平和と自由を実現していくことを強く求めています。」

さらに、声明文には、「私たちは、ダライ・ラマ法王14世猊下とそれ以降のすべてのダライ・ラマの転生者の認定制度は、チベット仏教に固有の宗教的伝統であり、いかなる国、組織、個人もこの制度に干渉する権利を持っていないことを改めて訴えます。」とも書かれている。

アリヤ・ツェワン・ギャルポ博士は、スーパーサンガを代表する2人にチベットのカタを贈り、この声明、および平和と正義を求めるチベット人の戦いへの変わらぬ支援に対する感謝を伝えた。

昨年、世界連邦日本仏教徒協議会が類似の声明を発表している。また先月、チベット・サポート・グループ・ジャパンも、中国共産党によるチベットの宗教問題介入とチベットでの宗教弾圧を強く非難する声明を発表している。

-チベット・ハウス・ジャパンによる報告

オリジナル記事

スーパーサンガの小野常寛幹事、小林秀英副代表、チベットハウス・ジャパン代表のアリヤ博士。
声明文を持つアリヤ代表(中央)とスーパーサンガの小野常寛幹事と小林秀英副代表。

(翻訳:麻雪)