「チベットでの中国の存在と人権の侵害」 1997 TCHRD発行

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TCHRD(チベット人権・民主センター)1997年発行

1997年末の時点で、中国の監禁所内で悩み暮らしているチベット人の政治犯や良心の囚人の数は、1,216名と知らされている。監禁されたわけは、彼らチベットの人たちが、意見と表現の自由を平和的に果したからにほかならない。宗教の自由また集会の自由、この中には39名の18歳以下の少年少女の政治犯、295名の女性らが含まれている。この中の大部分の人々は、既に信じられないくらい長期間に渡って自らの自由を奪われ、服役を済ましている。つまり何人かの者には、これが2回目あるいは3回目の監禁である。現在知られている10年以上服役している囚人の数は、85名である。

8歳になるパンチェン・ラマと彼の両親は、中国権力者によって監視されている。パンチェン・ラマ発見のために設立された探索委員会の長であったチャデル・リンポチェは、1997年に6年の服役を押しつけられた。このような政治的囚人は、例えばツェリン・グードゥプ(66)とソナム・トゥンドゥプ(24)で、彼らは12年間の服役中であるが、その罪は政治的見解を表現したことであった。ロサン・テンジン(28)とガワン・チューペル(31)は、ともに政治的活動に参加している疑いで投獄され、18年間の服役が決定している。タナク・ジクメー・サンポ(71)は、現在チベットで最長期間の投獄歴を有する政治犯で、2011年に彼の投獄の服役期間が済む時点で、彼は41年間監禁されたことになる。そして、プンツォク・ニドゥン(29)ジクメー・ヤンチェン(28)、テンジン・トゥプテン(27)、ガワン・サンドル(21)、そして、ギェルツェン・ドゥルカル(28)らのような尼僧たちは、監獄内で歌と詩を録音した罪で12年〜17年の服役を言い渡された。