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宗教文化省、今年のゲシェマ(尼僧仏教学博士)学位試験の結果を発表

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2016年8月1日
ダラムサラ

 

2016年7月12日、中央チベット政権の宗教文化省はゲシェマ学位取得を目指すチベット人尼僧の第1年、第2年、第3年、第4年の試験結果を発表した。ゲシェマは仏教哲学博士号に相当する。

計44名の尼僧が年に一度のゲシェマ学位試験に臨み、学年別受験者数は第1学年が8名、第2学年が10名、第3学年が6名、最終学年で20名となった。

結果については、最終学年の尼僧20名全員が試験に合格し、チベット人としては初のゲシェマ(仏教学博士号に相当)が誕生した。

チベット人ゲシェマ第1期生たちは、2016年12月にムンゴッドのジャンチュプ・チューリン尼僧院の式典で学位をダライラマ法王から正式に授与される。

その他の第1、2、3学年のゲシェマ候補生は計24名おり、全員試験に合格した。このため候補生たちはゲシェマの学位取得に向けて更なる勉学に励む資格を得た。

五部大乗経についての討論と筆記試験の評価は、セラ僧院、ドゥレプン僧院、ガデン僧院からの8名のゲシェ・ラランパが行なった。チベット語及び現代科学の筆記試験は、サラ高等チベット学大学及びチベット文献図書館(LTWA)からの2名の教員が採点を行った。

ダライラマ法王の意向に沿ったチベット人尼僧へのゲシェマ学位授与という歴史的判断は、6つの尼僧院、仏教議論研究所、チベット人尼僧会の代表会議で決定された。代表会議は2012年5月18日から19日にかけて、ダラムサラで開催された。尼僧院や仏教学機関で学ぶチベット人尼僧へのゲシェマ学位授与の規程もまた、その代表会議で定められた。


(翻訳:H)