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主席大臣が日本のメディアにチベットの現状を語る

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2016年1月9日
東京

 

主席大臣は日本のメディアの取材に対し、チベット本土における中国による統治の現状を、北朝鮮やアパルトヘイト時代の南アフリカと比較して説明した。中国当局はチベット人にICチップを使用した第二世代のIDカードを支給し、その行動を監視していると述べた。16

主席大臣はさらに、中国政府によるチベットの町を都市化する政策を批判した。この都市化政策により、チベットの資源が中国人移住者の手に渡ったため、チベット人は経済発展に取り残され、チベット人と中国人の経済格差が拡大したのだ。「これまで、チャムド、シガツェ、ニンティが都市化しています。チベットの首都ラサは、都市に格上げされましたが、経済活動の8割は中国人が所有または運営するものでした」

中国がダライ・ラマ法王14世の転生者を認定する権利を主張していることについて、主席大臣は、歴史的、政治的、精神的、理論的などいずれの観点から見ても、中国にはそうした権利は一切存在しないと述べた。

中国当局による抑圧の状況について、主席大臣は中国当局がチベット本土で僧院の98%を破壊し、チベット仏教の文献を燃やしたことに言及した。また、次のように述べた。「中国共産党指導者の毛沢東はかつて、『宗教は毒である』と述べたのに、中国当局はなぜ輪廻転生に執着するのでしょうか」

今年80歳になられたダライ・ラマ法王については、大変お元気で活力にあふれておられると述べ、法王の輪廻については最終的には法王のみが決定されるものだと述べた。


(翻訳:植林秀美)