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中国交渉団のトップ「ダライ・ラマは嘘をついている」と非難

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(2009年12月8日 新華網)

(シエ・ルンビン記者、ドゥアン・ツンツン記者)

中国共産党中央委員会統一戦線工作部(UFWD)の朱維群副部長は、グローバル・タイムズ紙の独占インタビューに応じ、ダライ・ラマ法王が先頃、「中国は私がチベットの独立を志向していないことを承知している」と述べた言葉を否定した。

朱は七日月曜日、記者にこう語った。「ダライ・ラマはまたしても嘘をついた。私はダライ・ラマ特使との交渉において政府を代表する立場にある。私を含め中国側交渉チームの誰も、ダライ・ラマが独立運動を放棄した、などとは考えていない。」

ダライ・ラマ法王は、今月初にオーストラリアを訪問し、シドニーにおいて、2006年に行われた中国との第五回交渉の模様について語った。ラジオ局ボイス・オブ・チベットが伝えたダライ・ラマ法王の言葉によれば、UFWDの代表者は法王の特使ロディ・ギャリに「ダライ・ラマがチベット独立を画策した事実がないことは承知している」と語ったとされている。

したがって、この交渉以後、ダライ・ラマ法王が独立運動を画策しているとして中国政府が法王を非難するコメントを発しているのは、ひとえに政治的プロパガンダである、とボイス・オブ・チベットは論評した。

朱は次のように述べた。「交渉に際し、ギャリは私に『ダライ・ラマ法王にはチベット独立を要求する意図は全くない。法王は中国憲法の下で問題を解決することに前向きだ』と述べた。この言葉は評価できるが、これで十分であるとは到底言えない。ダライ・ラマが提案する『中道』の解決法は、チベットが中国に占領されているという旧来の認識に固執し、現在の社会制度を廃止することを求めるものだ。ダライ・ラマのいわゆる『大チベット』構想も、非チベット人と軍隊をチベット人居住地から全て排除することを求めている。こうした考え方は全て、中国憲法および民族地域自治法に反する。ダライ・ラマは『中道』計画を真摯に再検討し、十分な説明を行うべきだ。」

朱は、ダライ・ラマ法王がこうした嘘をつくのは初めてではないとも述べた。「ダライ・ラマは、去年の4月にもシアトルで同様のことを口にした。その直後、ギャリは深_で私に『ダライ・ラマ法王は2006年のあなたの発言を誤解した』と言った。私はギャリに、そのような間違いを繰り返してはならないとダライ・ラマに警告するよう伝えた。しかし、その年の5月と6月、さらに今年の8月にも同じことが起こった。これから先、ダライ・ラマがまた同じ嘘をついても驚くには当たらない。」

朱はまた、「ダライ・ラマが何度嘘を繰り返しても、ギャリはいつも隅に居て沈黙を守っていた。ギャリはジレンマに陥っていたのだ。ダライ・ラマの肩を持つために偽証することは避けたいが、主の言葉を訂正するのも嫌だったか、あるいはそれができなかったのだろう」と述べた。

朱は、ギャリとの交渉の模様は録音されているという事実を指摘し、ギャリに真実を述べるよう促した。

ダライ・ラマ法王が嘘をついた動機について、朱は「政治的な行き詰まりからの出口を求めていたのかもしれない」と語った。

朱は、「ダライ・ラマは昨年3月14日にラサで起こった暴動を画策した疑いが強い。ダライ・ラマは、北京オリンピックをハイジャックし、北京との交渉を有利に進めて独立への道を開こうとしたが、それは失敗に終わった」と述べた。

朱はまた、「暴動の直後、ダライ・ラマは、罪もない市民を殺害した行為を『平和的なデモ』と称したうえ、自分が軍隊と非チベット人の退去を求めたことを否定した。ダライ・ラマは、嘘が明白になった後も嘘をついたことを絶対に認めなかった」と述べた。


(翻訳:鈴木智子)