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ロブサン・センゲ主席、高須平和賞を授与される

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2017年10月5日
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ

チベット亡命政権のロブサン・センゲ主席は、チベット人の福祉、教育、レジリエンスの分野の多大な貢献に対し、5日、高須平和賞を授与された。5日の午後、亡命政権本部(ガンチェン・キション)にて授賞式典が行われた。

センゲ主席に平和賞を送ったのは、社会貢献活動を行う日本の団体である高須克弥記念財団。財団の設立者は著名な形成外科医でフィランソロピストでもある高須克弥博士。博士はこの授賞式に出席するため、はるばるダラムサラまで赴いた。

平和賞の授与に際して、高須博士はセンゲ主席率いるチベット亡命政権を賞賛し、敬意を表した。センゲ主席に授与されたのはメダルと10万ドルの賞金。センゲ主席はこの賞金を教育省に配分することを決めた。

チベット人が直面する課題に共感を示しつつ、高須博士はチベット問題の非暴力による解決に向けた取り組みの重要性を強調した。また今後もこの問題への支援を続けるとして、亡命政権の福祉と開発関連の活動に貢献していくことを約束した。

高須博士は子供に良質な教育を与え、道徳的なしつけをすれば、希望を託せる立派な次世代が育つ、と述べた。

また、有能な指導者であるセンゲ主席を讃えつつ、次世代のチベット人がセンゲ主席のようになれば良いとして、「皆さんは、センゲ主席のようなリーダーに恵まれて幸運です」と述べた。

これに対し、センゲ主席は授賞スピーチの中で、今回の授賞は亡命政権の努力と決意、民主主義の三本の柱、そして亡命政権職員に対するものだと述べた。

「私は一人の人間に過ぎません。人は一人では多くを成し遂げることはできません。内閣の同僚のサポートと亡命政権の組織があってこそ、素晴らしい仕事を成し遂げることができます。ですから、今回の授賞は政権全体の努力と貢献に対するものだと思います。チベット亡命政権の成功は、司法、立法、行政の三本の柱から成る民主主義の諸原則への深いコミットメント、そしてダライ・ラマ法王の祝福によるものです。」と主席は述べた。

過去の訪日時の高須博士との出会いに触れ、センゲ主席は高須博士がダライ・ラマ法王に払う敬意とチベットへのサポートについて語り、それを賞賛した。

授賞式に参列したのは、亡命チベット最高司法委員会のカギュ・ドンデュプ委員長、亡命チベット代表者議会のケンポ・ソナム・テンペル議長、内閣(カシャック)閣僚、亡命チベット代表者議会の常設委員会委員、および、亡命政権の全役職員。

 


(翻訳:吉田明子)