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ラオガイ生還者が虐待の事実に証言

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1999年9月17日
ワシントンDC(ラオガイ・リサーチファンデーション共催会議)

9月17日〜19日、ワシントンで中国の強制収容所の生還者80人以上が集まり、中国強制収容所組織「ラオガイ」50年の歴史に関する会議が開かれた。史実を証言するために現存する収容所の多くの生還者が共に参加する事は今までに一度もなかったことである。

「傷がいまだに心の中で疼く」と中国強制収容所に2年半苦渋をなめた女性トン・イー。

94年ロバート・F・ケネディ人権賞受賞の魏京生はこう述べる。
「振り返って見ると、昼夜となく続く苦しみに仲間たちとどうして耐えることができたのかわからない。しかし、不当に死刑を宣告されている人たちがまだたくさんいる。同意なしで妊娠中絶をされる女性囚もいる。収容所に利益をもたらしているのに、毒の入った食事をとらされている数十万の囚人たち。シャワーをめぐって裸でとっくみあいの喧嘩をする女性囚たち。これが中国強制収容所の現実だ」

これらの確信ある証言は「ラオガイ」への関心を高め、こうした体験が確実に歴史に残るために下記の協議内容は編集され出版されることになるはずだ。基調講演は中国強制収容所に収監されていたハリー・ウーとロバート・F・ケネディ記念人権センターの創始者ケリー・ケネディ・クォモ、パネルディスカッションは以前囚人であったウェイ・ジグシェンと中国学者ペリーリンク、中国強制収容所生還者でチベット人活動家レティン・テンパ・ツェリン、ベトナム人収容所生還者でロバート・F・ケネディ人権賞受賞のドン・ヴェト・ホート、旧ソ連収容所生還者で作家のセムヨン・ヴィレンスキーで行われた。