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ペンパ・ツェリン主席大臣、麗澤大学・千葉工業大学で講演「国際社会におけるチベットの立場」

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2022年9月23日
スタッフ・リポーター

麗澤大学で講演を行うペンパ・ツェリン主席大臣。

日本、東京:ペンパ・ツェリン主席大臣は、日本公式訪問の2日目、麗澤大学と千葉工業大学で、学生や教職員向けに「国際社会におけるチベットの立場」というテーマで講演を行った。

日本とチベットの国旗がはためく中、主席大臣は大学の学生や教員から熱烈な歓迎を受けた。

主席大臣は、チベットの地理的、環境的な意味について講演し、「アジアでは18億人がチベットを源流とする世界の10大河川の淡水に依存して生きており、チベット高原の保護は極めて重要だ」と指摘した。中国の揚子江が徐々に干上がっていることにも注目し、チベットの気候変動は近隣地域にも深刻な影響を与えるだろうと述べた。

主席大臣は、1949年の中国政府による不法な併合以前はチベットが独立国であったことを主張し、チベットが中国の一部だったことはないという歴史的事実を広範囲に立証しているミハイル・フォン・ウォルト・フォン・プラーグ氏と中国人教授・劉漢城氏の著書『Tibet Brief 20/20』を紹介した。

「各国政府が中国政府の意向に沿って『チベットは中国の一部』と発言することは、国際法に反している」と主席大臣は主張した。日本人に対しては、自由と民主主義を当然視して中国と取引することについて注意喚起した。また、岸田首相が構想する「自由で民主的な国際秩序」は、中国政府による民主主義、自由、法治の侵害によって弱体化しつつある、と指摘した。

最後に、日本を含む国際社会が中国に対して不退転の決意で立ち上がるよう呼びかけた。また、日本の大学がチベット人留学生に学問の機会を与えていることに謝意を表した。現在、千葉工業大学ではチベット人6名が修士課程に在籍し、麗澤大学では中央チベット政権の職員1名が日本語と日本文化を学んでいる。主席大臣は、日本とチベットの間の法関係が強化され、学生だけでなく、チベット人僧侶にも同様の機会が与えられるようになることを期待している、と述べた。

千葉工業大学の瀬戸熊修理事長は、ペンパ・ツェリン主席大臣を大学に迎えられたことを光栄に思うと述べ、在日チベット人への教育支援を継続すると約束した。

千葉工業大学での講演後、主席大臣は同大学の未来ロボティクス学科で新型ロボットの発明を紹介された。

–CTA内閣事務局による報告

麗澤大学にて、首席大臣と日本の学生たち
千葉工業大学で、日本の学生や教職員に講演する主席大臣。
首席大臣と、チベット人学生たち。
千葉工業大学でロボットを視察する主席大臣。

オリジナル記事


(翻訳:S.Suzuki)