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ブッシュ大統領、中国・チベット間の対話を 促す約束を果たすことを求められる

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2001年10月17日
ロンドン

「テロ対策の世界的連携への中国の支援を得るために、人権問題に関して妥協すべきではない」

チベット支援グループ「フリー・チベット・キャンペーン」はジョージ・W・ブッシュ米大統領に対し、10月20日・21日に上海で開催されるAPEC会議に先立ち、金曜日(17日)に行われる江沢民中国国家主席との会談において、チベット問題を忘れないよう要求した。米大統領は、チベットと中国との対話を促進させる事をダライ・ラマに約束していた。

「フリー・チベット・キャンペーン」のアリソン・レイノルズ代表によると、アメリカ大統領は、チベットの占領のような長期に亘る問題を平和的に解決する努力に関わっていることを示す機会がある。これは、現在の政治状況からみると、より今日的なメッセージになる。チベット人は、単に主張しているだけではなく、非暴力的主義に従っている。これは、以前にもまして、国際的な支援を受けるに値するものである。

また、「フリー・チベット・キャンペーン」は、以下のことについて保証を求めている。 アメリカ主体の連合が、「テロに対する軍事行動」への中国の支持の見返りにチベット問題を黙認しないこと。また、現在の政治状況を中国が利用し、「分離主義者」への弾圧を行わないこと。

BBCの9月11日直後の報道によると、中国は、今回の事件を利用する可能性があるとされてる。朱邦造中国外務省報道局長は、「中国は、同じような理由で、アメリカに対し、テロリズムと分離主義者への戦いにおいて、アメリカに(中国の)支援と理解を伝える理由がある」と語った。これは、中国政府が「テロリズム」と「分離主義者」を、明確に分けていないことを示している。ダライ・ラマは、通常「分離主義者」と表現されている。

また、世界各国のチベット支援者は、ブッシュ大統領に対し、江沢民国家主席にンガワン・チョペル氏の治療のための釈放を求めるように要求した。 ンガワン氏は、亡命チベット人であり、チベットの伝統音楽とダンスを記録したために、1995年以来「スパイ容疑」で18年の刑を受けている。 彼は、少なくとも4つの慢性疾患に苦しんでいると信じられており、現在四川省の成都の刑務所に収容されている。