ニュース

ニュース

最新ニュース

これから開催するイベント

ハンガリー・ブダペスト市、ダライ・ラマ法王に名誉市民賞を授与

Print Friendly, PDF & Email

(2010年9月20日(ハンガリー、ブダペスト))

ハンガリー・ブダペスト市のガーボル・デムスキー市長は、去る土曜日に市庁舎で行われた祝典で、ダライ・ラマ法王に名誉市民賞を授与した。

祝典のなかで、「チベット民族の指導者として文化的・宗教的伝統を保護育成し、また、平和と非暴力に尽力したことにより、第十四代ダライ・ラマ、テンジン・ギャツォに、ブダペスト市の名誉市民の称号を授与する」と宣誓された。

ダライ・ラマ法王は答礼の辞において、これを謹んで受けるとともに、初の英蔵辞書を編纂、刊行したのはハンガリーの学者で、チベット学の先駆者であるアレクサンダー・ケレシュ・ジョーマであることに言及し、ハンガリーでこうした賞をいただくことには特別の意義を感じる、と述べた。

また、法王は今回のハンガリー訪問中に、ブダペスト・スポーツ・アリーナで11,000人あまりの観衆を前に、チベット仏教についての法話を行った。観衆に加え、74カ国、8,000人の人々が、インターネットを通じてこの法話に参加した。

法王は、午前中は、チベット仏教の基本について詳しく説明し、午後は、観衆からの質問に答えた。

ある質問に答えて、法王は、われわれの破壊的な感情を変質させていくことはとても重要だ、と述べた。2000年前も今も、人間の感情は変わらないものだから、いにしえの教えは今も有効であり、これから数千年たった後も、有効であり続けるだろう、と述べた。70億人の人類は全て、怒り、貪欲、愛、親切な心といった感情を持っている。そして、誰もが幸せを必要としている、と述べた。

ダライ・ラマ法王は、仏教の本質は、限りなく、他者を思いやる気持ちである、と述べた。

法話第一日目を終えると、ダライ・ラマ法王はガーボル・デムスキ市長の待つブダペストの市庁舎へと向かった。


(翻訳:吉田明子)