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ノーベル・サミット、南アのダライ・ラマ法王へのビザ騒動で開催地をローマへ

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(2014年11月18日)

 

ダラムサラ:南アフリカ共和国政府がダライ・ラマ法王への入国査証を発給しなかったことを受け、ノーベル平和賞受賞者のサミットが開催地をローマに変更し、12月12日から14日に開催されることが決まったと11月16日に主催者が発表した。

主催者によると、ケープタウンでサミット開催を予定していたが、これに出席を希望していたダライ・ラマ法王に対し、南アフリカ政府がビザを発給しなかったため、9月にサミット開催が保留になっていた。

第14回目となる今回の世界平和サミットは、ローマのイニャツィオ・マリーノ市長の招致を受け、12月12日から14日にローマでの開催が決まった。

出席を表明した平和賞受賞者は、ダライ・ラマ法王ほか22名。デスモンド・ツツ氏(南アフリカ元大主教)、シリン・エバディ女史(イランの人権活動家、民主運動家)、リーマ・ボウイー氏(リベリアの女性平和運動家)、タワックル・カルマン女史(イエメンの女性活動家、政治家、作家、ジャーナリスト)、マイレッド・コリガン=マグワイア女史(北アイルランドの平和運動家)、ジョゼ・ラモス=ホルタ氏(東ティモール民主共和国元大統領)、デヴィッド・トリンブル氏(北アイルランド自治政府首相)、レフ・ヴァウェンサ(ポーランドの第三共和制初代大統領)、ベティ・ウィリアムズ女史(北アイルランドの平和活動運動家)らが名を連ねている。

中国政府は南アフリカ政府がダライ・ラマ法王へのビザ発給を拒否してケープタウンでのノーベル・サミットに参加させなかったことを高く評価した。

ノーベル賞受賞者のジョディ・ウィリアムズ女史とシリン・エバディ女史は、ダライ・ラマ法王とチベットを支援してダラムサラを訪問し、10月2日に同地で記者会見を開いた。南アフリカでのノーベル・サミットをボイコットしたのは中国政府の圧力には屈しないという強いメッセージを送るためだと話した。

さらに、南アフリカでのノーベル・サミットを開催する真の目的はネルソン・マンデラの遺産を讃えることだったと述べた。「南アフリカがサミットに参加する法王へのビザ発給を拒否したことを大変遺憾に思います。サミットが中止になったのはノーベル賞受賞者たちが出席を拒否したからです」


(翻訳:植林秀美)