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チベット亡命政権、中国の雅江県(ニャクチュ)における行動に自制を促すよう人権団体に要請

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(2009年12月17日)

ダラムサラ: チベット亡命政権は、中国に郡曲地区での不安定な状況に対する行動を自制し、平和的解決を促すよう、人権団体及び支持者に援助を求めた。
チベット議会常任委員会は12月17日に嘆願書を発表、嘆願書全文は下記の内容である。

嘆願書


先頃、雅江(ニャクチュ)県から7人のチベット人グループが、服役中のトゥルク・テンジン・デレクに面会するため成都に向かった。トゥルクは東部チベットでたいへん高名なラマであるが、2005年に拘束され、執行猶予付死刑判決を受けている。それ以降、トゥルクに科せられた爆発の容疑は捏造されたものであるとして、チベット人、人権団体がトゥルクの釈放を求め、国際的に運動を行っている。中国当局は面会を許可する代わりに、面会希望者を逮捕、拘留した。その結果、2009年12月5日、同地方から約90人が地方事務所に集結し、逮捕者は当局に抗議を行ったのではなく、トゥルクとの面会を求めただけだとして、7人の釈放を要求。他とあわせて、トゥルクの釈放も求めた。信頼できる目撃証言によると、この2番目のグループでは多くの人がひどい暴行を受け、拘束されただけでなく、バイクが破壊されたという。目撃者は損害を受けた車両や血の跡に目撃しただけでなく、拘束者の名前もわかっている。

最新の情報によると、300人以上のチベット人が現場に集まり、この3日間、夜を通して平和的に、トゥルクおよび全逮捕者の釈放を当局に求めている。遠方から、さらに多くのチベット人が現場に向かっているという情報もある。 中国当局は釈放しないという態度を崩さず、チベット人威嚇のため、重火器を備えていると言う。我々は、平和的抗議が血まみれの大虐殺に変わった昨年の出来事が繰り返されることを恐れている。

そのため、チベット支持者、人権団体、非暴力を信じる人たちに、至急、中国に自制と平和裏の問題解決を促してもらえるよう求めるものである。


(翻訳:嘉村)