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ダライ・ラマ法王の肖像画を所持していたチベット人3人が逮捕される

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2022年7月15日
スタッフ・リポーター

チベットの精神的指導者ダライ・ラマ法王の誕生日である7月6日の前後、2022年6月から7月にかけて、複数のチベット人がダライ・ラマ法王の画像を祭壇に飾ったことで逮捕されたと報告されている。最近の2つの報告によると、カルゼ出身のチベット人男性(名前不明)はそのためにひどく殴られた。また、チベット人の姉妹2名がダライ・ラマ法王の肖像画を自宅に置いていたために、逮捕・拘留された。

6月、カルゼ県のチベット人男性(60歳)が、自宅にダライ・ラマ法王の大きな肖像画を飾っていたとして、中国当局に逮捕され、ひどく殴打された。警察は、抜き打ち捜査で肖像画を見つけ、すぐに没収した。

チベットタイムズの報道によると、彼は6月にカルゼ(中国名:甘孜)県の職員に逮捕され、県の刑務所に連行され、現在そこに収監されていると思われる。

逮捕以前の彼は元気だったが、拘留中の激しい殴打と拷問によって健康状態が悪化したと伝えられている。関係者は、「彼は、警察に拘束されている間に、病院に行く必要があった」と述べているが、その理由は依然として不明である。

関係者は「退院後、男性は郡刑務所に連れ戻された」と説明しており、この事件をめぐる現状はまだ明らかになっていない。

チベット人姉妹、突然の逮捕劇

他の 報道によると、7月11日、ナクチュ市のアムド県(中国名:安多)でチベット人の姉妹の姉、ズムカル氏がダライ・ラマ法王の肖像画を家庭内に保管することを支援したとして逮捕された。

6月23日にズムカルさんがダライ・ラマ法王の肖像画を所持していたとして中国当局に逮捕された後、7月11日に妹のユードン氏も姉と協力して肖像画を保管していた疑いで逮捕された。ユードン氏はラサの拘置所に収容されているという。現時点では、姉妹の消息は不明である。

チベット自治区のナグチュ市アムド県ツァラン(中国名:扎仁镇)郷出身の姉・ズムカル氏(27歳)と妹・ユードン氏(20代くらい)は、幼い頃から共に遊牧民の家庭で育った。

今年5月の時点で、中国政府はラサとその周辺のチベット地域のチベット人や観光客に対して、通話や家宅を捜索するなどの監視を強化している。ダライ・ラマ法王の写真の所持や亡命中のチベット人との接触など、政府へ意義を唱えるような兆候がないかを確認するためである。また、チベット人の子どもや共産党員は、宗教的な行事や法話に参加するために僧院に入ることが禁止されている。

さらに、中国当局はダライ・ラマ法王の誕生日に向けて、チベット人に対する監視を強化し、チベット人が法王への敬意を表することができないようにした。チベット人が法王に敬意を払うような行動をとっているのが見つかると、厳しく罰せられた。

――国連・EU人権デスク・チベット擁護セクション、および中央チベット政権情報・国際関係省(DIIR)による報告

オリジナル記事


(翻訳:S.Suzuki)