スタッフレポーター
2023年1月8日
インド、ビハール、ブッダガヤ：ダライ・ラマ法王が、最近実施された選挙で当選した、栄誉あるケヴィン・マッカーシー米下院議長と、米下院議会の民主党のリーダー、栄誉あるハキーム・ジェフリース議員に個別の書簡を送り祝福された。
「私は長年、民主主義や法の支配など基本的な価値を擁護する役割を果たしてきた米国を敬服してまいりました」と法王は言明された。「自由世界の主要国として、経済的難題や社会問題、気候変動などの問題に取り組むことによって一層平和な世界を作るために、米国は特別な貢献ができます。米国は全ての市民に自由と機会を与えています。そのことが、米国を希望ののろし台にしたのです」
「1979年以降米国を何度も訪問し、幅広い問題に関する自分の考えを、前任の下院議長の方々を含むリーダーの方たちと分かち合う機会があったことは光栄でした。その方たちに、チベットに暮らすチベット人のことを懸念していると伝えることもできました。チベットの人たちは私を信頼し、私に期待をかけています。チベット人は米国の、2つの政党による広範囲にわたる支援に感謝しています。私たちの苦闘は、同胞が自分たちの古い文化を保護し、奨励する一方で、尊厳を持って暮らすことができるようになるためのものです。それは平和と非暴力、深い思いやりの文化であり、人類全体のためになる可能性を秘めています」
法王はまた、「中国国内の状況は進化しつつあり、それが前向きの変化につながることを期待しています。同時に、チベットに暮らすチベット人が依然として不屈の決意と精神を持ち続けているとお伝えできることをうれしく思っています」とも付け加えた。
「私自身の人生においては、人としての価値を高め、宗教間の和合を奨励し、チベット仏教の文化を保護するために働き、チベットの壊れやすい自然環境を守ることに身を捧げてまいりました。同時に、精神と感情の働きに関する古代インドの解釈を知ってもらい、それに関心をもってもらうことにも身を捧げてまいりました」
法王は最後に、両議員による「米国国民の期待と切望に答えるための取り組みと、一層幸福で平和な世界を築くための貢献が全て成就する」よう祈念する言葉を述べられた。
（翻訳：t.m.）