ダライ・ラマ法王、2年ぶりご来日

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(2018年11月12日 法王庁

ダライ・ラマ法王が2年ぶりに来日された。羽田空港や滞在先の横浜では、多くの人々が法王のご到着を歓迎した。

2018年11月12日、東京(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)
2018年11月12日、東京(撮影:ジグメ・チョペル)

12日午後4時半過ぎ、ダライ・ラマ法王は、インドからシンガポール経由の便で羽田空港に到着された。空港のロビーでは日本在住のチベット人や熱心な信徒が出迎えた。旧知の友人の姿を目にされた法王は、歩み寄って抱擁を交わし、再会を喜ばれた。

2018年11月12日、東京(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

羽田空港のロビーを歩まれるダライ・ラマ法王。偶然居合わせた空港の利用客からは「オウ」「ラッキー」と驚きや喜びの声が上がり、カフェや通路からスマートフォンで撮影する人や手を振る人が相次いだ。法王は、長旅の疲れをうかがわせない足取りで、手を挙げて応えられていた。来日は2016年11月以来、2年ぶりとなる。

2018年11月12日、横浜(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

ダライ・ラマ法王が滞在される横浜のホテルでは、150人を超える人々がエントランスホールに集まり、ご到着を待った。民族衣装で正装したり、チベットで祝福や尊敬の意を表す白絹のスカーフ「カター」を手にしたり。幼い子どもに祝福を受けようと、幼児を抱いた母親の姿もあった。法王に敬意を表し、祝福を受けて手元に戻されたカターは、チベット人にとって法王と直接の結びつきを得たこれ以上ない宝物となる。

2018年11月12日、横浜(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

ホテルに到着され、古くからのご友人と挨拶を交わされるダライ・ラマ法王。

2018年11月12日、横浜(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

ホテルに到着され、地元のチベット人たちからの伝統的な歓迎を受けられるダライ・ラマ法王。

2018年11月12日(撮影:テンジン・ジグメ / 法王庁)

歓迎の人々が幾重にも輪をつくるなか、エントランスホールをゆっくりと歩まれるダライ・ラマ法王。涙をこらえきれない人、姿が人波にのまれ見えなくなっても手を合わせ続ける人、喜びのほほ笑みがこぼれる人、離れた場所から身を乗り出す人……、すべての人々に等しいのは、法王とひとつの時と場所をともにしている幸せ。

2018年11月12日、横浜(撮影:テンジン・チュンジョル / 法王庁)

ご滞在先のホテルのロビーで、歓迎しようと集まった人々に声をかけられるダライ・ラマ法王。

日本滞在中、法王は横浜、東京、福岡をご訪問。仏教法話や公開対談のほか、熊本地震、西日本豪雨、北海道胆振東部地震の犠牲者法要が予定されている。

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