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ダライ・ラマ ハンガリー首相と会見

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2000年10月11日
ブダペスト(チベット亡命政権ブダペスト代表部事務所)

ハンガリーのビクトール・オルバーン首相は、ダライ・ラマと会談し、深い感銘の意を表明した。オルバーン首相はまた、ハンガリー国内でのダライ・ラマへの深い尊敬の念やチベット文化とチベットの政治状況に対する関心は相当なものであることを伝えた。

これに対しダライ・ラマは、このハンガリー訪問を果たせたことに幸せを感じ、とても感動していると表明し、ハンガリーの過去十年以上の大きな発展について祝いの言葉を述べた。オルバーン首相はダライ・ラマに対して大変気さくな態度で接し、ハンガリーの「若者世代を代表して(オルバーン首相は37歳)文化遺産と民族アイデンティティを守ろうとするチベット人の努力を特に応援する」と法王に伝えた。そして、チベット内で起っている人権侵害について中国を厳しく非難した。また、オルバーン首相自身に独自の文化と民族アイデンティティを持つ人々の価値を守る信念があることも述べた。

積極的にチベット支持活動を行っている国会議員たちと共に、必要とあらばいつでも応じる構えであり、いかなる状況においても気軽に相談してほしいこと、ハンガリー政府は常にダライ・ラマとチベット亡命政権の姿勢に賛同しており、たとえ相手が中国であろうとチベットをなおざりにすることはないことをダライ・ラマに伝えた。言葉を変えれば、「ハンガリーはチベット問題において中国の圧力に屈することはない」とオルバーン首相が発言したと言える。オルバーン首相は、「世界はチベット文化なしではさらに不幸になっていく」と訴え、「出来ることなら何でもする」と約束した。

オルバーン首相は、ハンガリー国会議員数名による調査団をチベットに派遣することを提案した。そしてこう付け加えた。 「世界におけるハンガリーの立場があまりにも小さすぎて、こうしたことを積極的に率先することができないかもしれないと感じているが、、もしチベットに国際派遣団が送られる予定があれば喜んでハンガリーの国会議員1、2名を派遣させるつもりである」