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シャーンティデーヴァの『入菩薩行論』初日

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2016年11月11日
大阪

本日ダライ・ラマ法王が、落成したばかりの清風学園新校舎の大師ホールに到着されると、会場を満席にした約千人の法話参加者が法王を歓迎した。ダライ・ラマ法王秘密集会実行委員会委員長の菅智潤氏の挨拶に続いて、会場の清風学園理事長の平岡英信氏が歓迎の辞を述べた。

3日間の法話会初日、大阪の清風学園大師ホールで法話をされるダライ・ラマ法王。2016年11月11日、大阪(撮影:ジグメ・チョペル)

はじめに法王は、これからの三日間の法話がどのような内容になるかを次のように説明された。

「当初は秘密集会の灌頂を授ける予定でした。しかし9月にはヨーロッパを二週間訪れ、ダラムサラに戻ってから数日間多くの台湾の信者たちに授戒会を行い、続いて4日間にわたる法話会もありました。さらに再度ヨーロッパに行ったため、だいぶ疲れました。この灌頂はかなり長く複雑で負担が多いので、今の私には無理かもしれないと思いました。また日本からインドに戻った後は、すぐに南インドに入って12月まで滞在し、その後1月にはブッダガヤでカーラチャクラの灌頂も授けることになります。この状況は相当な負担になると考えたので、今回の秘密集会の灌頂を別の灌頂に変更することにしたのです」

「この変更により、先に来日して砂マンダラを作成してくれたギュメー密教大学の管長と僧侶の皆さんは休暇を得ることになりましたね。変更の結果、今回はチッタマーニターラの許可灌頂と本灌頂を授けることにしましたが、これも非常にすばらしいものです。またシャーンティデーヴァの『入菩薩行論』の解説も行います。この解説のための時間は二日間しかないので、すべての偈を読むことはせずにそれぞれの章の大切な部分を要約して解説することにします。皆さんにとっては、この論書のルン(師が弟子にテキストを読んで聞かせる伝授)を授かることにはなりませんが、実際に役立つ教えを聞いていただくことになるでしょう」

「いつもこのような法話の際には、可能な限りパーリ語の吉祥経を唱えることから始めたいと思っていますが、ここにはこのお経を唱えることのできる僧侶がいませんので、『般若心経』を本日と明後日は日本語で、明日は中国語で唱えていただくことにしたいと思います」

この後、法王はシャーンティデーヴァの『入菩薩行論』の解説を始められ、昼食の時間になるまで続けられた。