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ガーネット・ジェニュイ議員、カナダ下院でチベットの自決権を支持する動議を提出

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2022年12月14日
スタッフレポーター

下院で演説するカナダ保守党ガーネット・ジェニュイ議員。

ダラムサラ:力強くチベットを支援して下さっているガーネット・ジェニュイ議員は、火曜日、カナダ下院で開催中の会議において、チベットの自決権を支持する動議を提出した。

彼は、「中道」のアプローチが重要であるとし、チベット人の代表と中国政府との対話が活性化され、チベット人が真の自治を通して自分たちのことは自分たちで決められる権利が保障されるよう、チベットの将来について明確な呼びかけを行うべきと下院に要求した。

内容としては、「チベットが中国憲法の枠内で真の自治を実現できるよう、我々は、チベット人の代表(ダライ・ラマ法王またはその代理人と中央チベット政権)と中華人民共和国政府の間で対話がなされるよう要求する」というものである。

ガーネット議員は、今年5月の前回の国会でも同じ動議を提出し、過半数の賛成票を得て採択された。彼はまた、「そして今、下院がこの動議への同意を正式に表明することを検討するこの会議で、私たちはついに、カナダ下院がチベットの地位について断固とした態度を表明する機会を得たのです」と述べた。

彼は、圧政下にあるチベットの窮状を憂い、カナダ政府や議員に対し、チベット人のために正しく行動し、チベット人に自決権を認め、自分たちの未来を自分たちで作っていけるようにするための動議を可決するよう説得した。

さらに、「チベットの指導者たちは、この自決権を使って、中国からの完全な独立を求めているのではない。むしろ、中国憲法の枠組みの中で、チベットの真の自治という中道を求めているのです」と続けた。

保守党の議員は、チベット人の真の自治への熱望を民族自決の表現として認め、支持するよう主張し、それを「道徳的原則の問題」「国際法」の問題として明確にした。同時に、中国共産党はチベット人のアイデンティティを抹殺しようと様々なことをおこなってきたが、チベット人の中道主義への努力は、この60年間堅持されてきた現実的で効果的な抵抗であると認めた。その上で、チベットに対する世界の関心に言及し、中国・チベット紛争の中道的解決に向けたチベットの努力を政治的に支持することを明確に約束した。チベット人による真の自治が実現されるまで、チベットの盟友は働き続けるだろうと述べた。

そして、「中国とチベットの対話が再開され、チベット人に自由・民主主義・人権・自決権をもたらすチベットの真の自治が確立されるまで、我々も休まない」と、チベット支援者ガーネット・ジェニュイス議員は主張する。


(翻訳:石田 一規)