2000年1月9日
読売新聞
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【ニューデリー支局8日】インド北部ダラムサラからの報道によると、中国からインドに出国したチベット仏教4大宗派の1つ、カギュー派の最高活仏カルマパ17世(14)が8日、現地の「チベット亡命政権」に従う一般チベット人らの前に初めて姿を見せた。
法衣をまとったカルマパ17世は、滞在先にホテル前に車を降りたが、亡命政府の警備担当者に付き添われ、すぐに宿舎内に消えたという。短時間ながら、活仏カルマパ17世の登場は、チベット人信者たちの間に大きな興奮を引き起こした。
チベット亡命政権は、1959年にインドに亡命したダライ・ラマ14世によって樹立された。