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アリヤ代表、日本外国特派員協会の記者会見に登壇

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2022年10月1日
スタッフ・リポーター

日本外国特派員協会での合同記者会見・パネリスト (左から右) :土井香苗氏(国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)/ケルビヌル・シディク氏(強制収容所の生還者)/ドルクン・エイサ氏(世界ウイグル会議総裁)/アリヤ・ツェワン・ギャルポ氏 (ダライ・ラマ法王日本・東アジア代表部事務所 代表)/オルホノド・ダイチン氏(南モンゴルクリルタイ常任副会長)

東京: 9月30日、ダライ・ラマ法王日本・東アジア代表部事務所のアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表は、日本外国特派員協会で行なわれた記者会見に出席し、中国政府の人権抑圧に対する抗議を訴えた。習近平政権下の中国は、占領地における弾圧と締め付けを強化しており、これらの地域の人々の独自のアイデンティティと文化を消滅させようとしている。その中で人権と信仰の自由が著しく侵害されていることから、これらの占領地域の人々は団結し、中国の残虐行為と中国に占領されている国々の独自のアイデンティティと文化を一掃する凶悪な政策を非難するよう、国際社会に訴える必要に迫られている。

記者会見は、日本ウイグル会議が主催で行なわれ、ウイグル、チベット、南モンゴルの代表者がパネリストとして参加した。メインスピーカーとして、アメリカから来日した「世界ウイグル会議」のドルクン・エイサ総裁と、オランダから来日した強制収容所の生還者・ケリビヌル・シディク氏が登壇し、証言を行なった。

アリヤ代表は挨拶の中で、「チベット、東トルキスタン、南モンゴル」の問題は、単に人権や宗教的迫害の問題ではなく、隣国の残忍な行為による独立国家への侵略であることを強調し、世界の指導者たちに、この三国の問題を未解決の国際問題として考えるよう促した。そして、かつて平和だったインド、ネパール、ブータンの国境が、中国によるチベットの占領後、いかに不安定になっているかを説明した。国際社会がこの問題に対して沈黙を続けていることが、今日のウクライナの侵略を生み、明日は台湾、尖閣諸島、沖縄、そして北方領土になるかもしれないと警告した。

ドルクン・エイサ氏は、ウイグルの危機的な状況や、強制収容所に収容された人々が今もなお苦しんでいる状況について述べた。最近発表された国連高等弁務官による報告書では、弱い表現が採用され、この地域で起こっている大量虐殺を記述するに止まっていることを嘆いた。新疆とは、ウイグル地域を示す中国語名で、歴史的に中国の一部ではないことを示す「新しい領土」を意味する、とエイサ氏は述べた。

ケルビヌル・シディクさんは、収容施設に教師として派遣されていたこと、強制収容所で拘束され苦しんだことを証言した。南モンゴルクリルタイ常任副会長オルホノド・ダイチン氏は、中国共産党政権が南モンゴルを侵略し、どのように当該地域を中国化したかについて述べた。ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏は、世界の人権に対する日本の姿勢、視点及び支援について報告した。

パンオリエントニュースのカルドン・アザリ氏が司会を務め、質疑応答が行なわれた。記者会見終了後、アリヤ代表は会見中に交流した会員に書籍「チベット侵略中国共産党100の残虐行為」を配布した。会見には、各メディアから約30名の参加があった。ダライ・ラマ法王日本・東アジア代表部事務所のツェラ氏がアリヤ代表に同行した。

–チベットハウス・ジャパンによる報告

オリジナル記事

記者会見に臨むアリヤ代表

(翻訳:Naoko Watanabe)