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アリヤ代表、日本チベット国会議員連盟の役員会に出席。チベットを含む「人権状況に対する国会決議」の採択に謝意。

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2022年2月7日
日本、東京
スタッフ・リポーター

下村博文会長の挨拶

東京:2022年2月1日、ウイグルやチベットその他の占領地域における重大な人権侵害について中国を非難する「新疆ウイグル自治区等での人権状況に対する国会決議」が採択されたことを受け、日本チベット国会議員連盟は2月7日午後、東京・永田町の衆議院議員会館で役員会を開催した。

自民党の石川昭政議員が、日本チベット国会議員連盟の新事務局長に就任し、司会を務めた。石川氏は、このフォーラムを精一杯活気づけるよう、誠心誠意努力することを表明した。

下村博文会長は、出席者およびダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ代表を歓迎し、先日の人権侵害非難決議について説明した。下村会長は、この決議が可決されたことを喜びながらも、決議文の論調が弱いことを嘆いた。それでも、岸田内閣は占領地域における人権侵害に対処するために必要な措置を講じることが求められる、と述べた。

アリヤ代表は、会長、連盟メンバーとその代理人、そして会場のスタッフらに、この場で発言する機会をいただいたことに感謝した。また、中国共産党政権による人権侵害を非難するために、国会議員の皆様が支持してくださったことに、すべてのチベット人、被占領地域の人々を代表して深謝した。この非難決議は、世界が注視しており、いつまでも残忍な政策を続けることはできない、という中国共産党政権に対する強いメッセージとなるだろうと述べた。

アリヤ代表は、チベットの歴史的独立、中国によるチベット侵略の経緯、ダライ・ラマ法王と8万人の亡命チベット人の逃亡に至る経緯などを2ページの報告書にて議員らに説明した。また、チベット高原の軍事化、チベットの警察国家のような状況や、最近チベットのカム・ドラクゴ(ダンゴ)地方で宗教の自由が著しく侵害され、99フィートの仏像や仏教学校などが破壊されたことも報告した。

アリヤ代表は、報告書の中で、日本政府に対し、チベットにおける宗教的・文化的弾圧の停止と、チベット問題解決のためのCTA代表との交渉を中国指導部に働きかけるよう要望した。さらに、米国の「2020年チベット政策・支援法」に類似した法律の制定も要望した。

議員たちは、チベット高原が軍事化され、東南アジア地域の平和が乱されることに大きな懸念を表明した。また、仏像やマニ車、チベット学校が破壊されたことに衝撃を受けた。さらに、中国共産党の宗教問題への干渉、占領地としてのチベット、米国のチベット政策・支援法、祖国の正義と自由を求めるチベット人の闘いを支えるために日本ができることなど、多くの問題について質問・審議が行われた。

下村博文会長より、近日開催予定の日本チベット国会議員連盟の総会にて、これらの問題についてさらに審議する予定であることが報告された。衆議院議員の渡辺周氏は、連盟メンバーの積極的な参加に感謝し、チベットの深刻な状況について懸念を表明した。

アリヤ代表は、日本語版『チベット侵略 中国共産党100の残虐行為』と英語版の著書『Harnessing the Dragon’s Fume』を配布し、簡単な内容説明を行った。当日は、約19名の国会議員およびその代理人が出席した。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のジグメ・ツェテン氏がアリヤ代表に同行し、会議に出席した。

―――ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告

アリヤ代表への質疑応答
立憲民主党の渡辺周議員の講話
左から、長尾敬氏、新事務局長の石川昭政議員、アリヤ代表
質疑応答の様子

オリジナル記事


(翻訳:S.Suzuki)