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これから開催するイベント

Tibet Festival 2019 – The Art of Peace – のご案内

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6月28日(金)〜6月30日(日)「Tibet Festival 2019 – The Art of Peace – 」が行なわれます。

「The Art of Peace」をテーマに、ナムギャル寺本堂より4名の僧侶を招聘し、3日間にわたる「薬師如来砂曼荼羅制作」、絵画やインスタレーション、刺繍作品を中心に国内外で活動中のアーティスト「松岡亮」のライブペインティング、北インド古典音楽のミュージシャン「逆瀬川健治と島田博樹」、スイスを拠点に音楽活動をされているチベット人ミュージシャン「ロテン・ナムリン」のライブも披露されます。

チベット文化に触れ、国籍・ジャンルを越えた様々なアートが出逢い、新たな気づきと可能性を創造する場となれば幸いです。

★砂曼荼羅制作★

チベット仏教における砂曼荼羅について

砂曼荼羅とは、本尊(仏)の浄土を極彩色の砂で描きあらわしたもの。潅頂の儀式や、瞑想の道具として使われます。今回は薬師如来の砂曼荼羅を制作し、制作した砂曼荼羅を用いて、一般の方を対象に潅頂(本尊との縁を結ぶ儀式)を行います。

色付けされた粒子から構成されるこの曼荼羅は、薬師如来の宮殿を表します。 これは、異なる伝統の流れに従った研究・修行が融合した、何世代ものあいだ保持されてきたナムギャル僧院伝統の独特な図案です。ナムギャル僧院の砂曼荼羅は平面的で、変色彩に富み、その美しいデザインが多くの人々の目を引き付けます。この曼荼羅を一目見るだけで、全てに注がれる慈悲心の永遠の理想に暫し通じ合う、見る者の心にポジティブな影響を与えます。

薬師如来主尊は青色です。右手に万能薬(アルラ‐ミロバラン)を持ち、最高の成就を与える印を結びます。左手は深い瞑想に留まる印を結び、托鉢を持ちます。

法要の最終日には、すぐに砂曼陀羅を一気に壊してしまう破断の儀式がおこなわれます。儀式が終わったらお加持なさった砂をご参列者全員にお配り致します。また最終日は混雑が予想されます。

開催概要


イベント
Tibet Festival 2019 – The Art of Peace –

»  パンフレット【PDF:1.30MB】

日程
2019年6月28日(金)12:00〜20:00
2019年6月29日(土)9:00〜20:00
2019年6月30日(日)9:00〜16:00

※時間が変更する可能性もございます。

会場
»  NOOK STUDIO

〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町14-13

  • 東急東横線 代官山駅より徒歩5分

»  アクセス

言語 日本語
ゲスト
  • ナムギャル寺本堂住職トムトク・リンポチェ(インド・ダラムサラ)
  • ナムギャル寺本堂 僧侶 (砂曼荼羅制作/インド・ダラムサラ)
  • ロテン・ナムリン氏(ミュージシャン/スイス)
  • 松岡亮 氏(ペインター/日本)
  • 逆瀬川健治・島田博樹 氏(ミュージシャン/日本)
詳細日程
★6月28日(金)
  • 砂曼荼羅制作 / 12:00〜20:00
  • 松岡亮 氏 ライブペテインティング / 12:00〜20:00
  • 砂曼荼羅解説/説法① / 15:00〜15:30
  • 砂曼荼羅解説/説法② / 18:00〜18:30
★6月29日(土)
  • 砂曼荼羅制作 / 9:00〜20:00
  • 松岡亮 氏 ライブペテインティング / 9:00〜20:00
  • 砂曼荼羅解説/説法① / 11:00〜11:30
  • 逆瀬川健治・島田博樹 氏 ライブ① / 14:00〜15:00
  • 砂曼荼羅解説/説法② / 16:00〜16:30
  • 逆瀬川健治・島田博樹 氏 ライブ② / 17:00〜18:00
★6月30日(日)
  • 砂曼荼羅制作 / 9:00〜16:00
  • 砂曼荼羅解説/説法 / 11:00〜11:30
  • ロテン・ナムリン 氏 ライブ / 13:00〜13:30
  • 砂曼荼羅 破断の儀式 / 15:00〜16:00
チケット
1日券 : 2,000円
3日間通し券 : 5,000円
  • お一人様につき一枚チケットが必要となります。
  • 会場にて当日チケット購入をいただけます。
チケット
販売情報
»  ローチケHMV(ローソンチケット)
  • 販売期間:
    2019年5月24日(金) 10:00 〜 2019年6月30日(日) 9:00まで。
    ※店頭以外での受付は、2019年6月30日(日) 8:00までとなります。
    ※予定枚数終了しだい販売終了となります。
  • Lコード: 33865
    » ローチケHMVWebサイト、ローソン・ミニストップ店頭「Loppi」
  • お問合せ:
    0570-000-777(受付時間 10:00〜20:00)
主催 »  一般社団法人 知恵ゲツェ・リン文化交流【Sherab Kyetsel Ling Institute】【 ཤེས་རབ་སྐྱེད་ཚལ་གླིང་།】
後援 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベットハウス・ジャパン)

薬師如来の曼荼羅について


色付けされた粒子から構成されるこの曼荼羅は、薬師如来の宮殿を表します。

これは、異なる伝統の流れに従った研究・修行が融合した、何世代ものあいだ保持されてきたナムギャル僧院伝統の独特な図案です。ナムギャル僧院の砂曼荼羅は平面的で、大変色彩に富み、その美しいデザインが多くの人々の目を引き付けます。この曼荼羅を一目見るだけで、全てに注がれる慈悲心の永遠の理想に暫し通じ合う、見る者の心にポジティブな影響を与えます。

曼荼羅四方の内側の面は、東に青色、南に黄色、西に赤色、北に緑色、そして中央は白色です。曼荼羅内部には三重の蓮華の花弁があります。

薬師如来は中央の月輪に座し、中間の十六花弁の輪にある月輪に座す、他の八尊の薬師如来に囲まれています。十方の十護方天と十二神将は、外側の花弁に配置されます。十護方天は岩山の座に、十二の主だった夜叉大勝は絹の座に着いています。四天王は曼荼羅の四方の門において、月輪に座します。

薬師如来主尊は青色です。右手に万能薬(アルラ‐ミロバラン)を持ち、最高の成就を与える印を結びます。左手は深い瞑想に留まる印を結び、托鉢を持ちます。

内側の八花弁は、①南東に、地の女神を召喚する為に(地による信仰の証、あるいは地を教化する)右手を地に触れる印をなし、左手は深い瞑想に留まる印を結ぶ黄金色の釈尊。②南には、右手で加護の布施を与える印に如意宝珠を持ち、左手は瞑想の集中を表す印を結ぶ黄色の薬師如来。③南西の花弁には、右手に仏法を講じる印を、左手に瞑想の集中を表す印を結ぶ黄色の宝月智厳光音自在王如来(ほうげつちごんこうおんじざいおうにょらい)。④西の花弁には、仏法を講ずる手印を結ぶ黄色の金色宝光妙行成就王如来(こんじきほうこうみょうぎょうじょうじゅおうにょらい)。⑤北西には、両手で瞑想の集中を表す印をなした、ピンク色の無憂最勝吉祥王如来(むうさいしょうきちじょうおうにょらい)。⑥北には、仏法を講ずる手印を成した淡いピンク色の法海雷音如来(ほうかいらいおんにょらい)。⑦北西には、右手に卓越した悟りを表す印、左手に瞑想の集中を表す印を成す赤い法海勝慧遊戯神通如来(ほうかいしょうえゆげじんずうにょらい)。⑧東には、金色で一面四臂の上の二臂で金剛杵と経典を持ち、下の二臂では瞑想の集中を表す印を結び、美しい宝飾で装われた偉大なる般若母(はんにゃも)がおられます。
全ての仏陀は相好(仏陀のしるし)を具え、袴と黄色の袈裟をつけ、変化身の姿・様相をしています。

十六弁の花弁は、四方それぞれ四弁に分けられます。

東の四弁は、①右手に智慧の剣、左手に経典を支える青いスイレンを持つ黄色の文殊菩薩。②片手に蓮華を持つ白色の観世音菩薩。③片手に金剛杵を持つ青緑色の金剛手菩薩。④そして手に太陽を持つ日光菩薩。

南の四弁は、①手に月輪を持つ白色の月光菩薩。②片手に眼を持つ黄色の大慧菩薩。③楔と壺を持つ黄色の弥勒菩薩。④右手に法の宝珠、左手は半分握った金剛拳の印を左腿のつけねに当てた、白色の救脱菩薩。

西の四弁は、①手に焼香を持つ白色の弁積菩薩。②片手に剣、もう一方に白蓮華を持つ青緑色の勝天王菩薩。③手に経典を持つ白い如意菩薩。④手に宝珠の杖を持つ白色の除闇慧菩薩。

北の四弁は、①手に甘露で満ちた壺を持つ白色の善心菩薩。②手に蓮華にのった半月を持つ白色の須弥頂菩薩。③片手に青蓮華と金剛杵を持つ青色のSeng-seng-po’i dbyans菩薩。④甘露で満ちた壺を持つ白色の大須弥菩薩。全尊は絹衣や宝飾で装われています。

外側二十二弁の蓮華の花弁の輪には、十二神将が座し、それぞれが左手に宝珠を吐き出すマングースを持ち、彼らの王である他聞天の系統であることを示します。彼らは四方四維と上と下の十方の護方尊達の間に配置され、それによって図の球体的な概念を示しています。  これら十護方天は、東側から①黄色の梵天(ぼんてん)。②白色の帝釈天(たいしゃくてん)。③赤色の火天。④青色の焔摩天(えんまてん)。⑤暗赤色の羅刹天(らせつてん)。⑥白色の水天。⑦灰色の風天。⑧黄色の毘沙門天(びしゃもんてん)。⑨白色の伊舎那天(いしゃなてん)。⑩黄色の地天です。

(十二神将は)左に向かって順に、①片手に剣を持つ黄色の宮毘羅(くびら)。②片手に金剛を持つ紫色の伐沙羅(ばさら)。③黄色の迷企羅(めきら)。④空色の安底羅(あんちら)。⑤赤褐色の頞儞羅(あじら)。 ⑥赤褐色の珊底羅(さんちら)。⑦赤色の因陀羅(いんだら)。⑧黄色の波夷羅(はいら)。⑨ピンク色の摩虎羅(まこら)。⑩黄色の真達羅(しんだら)。⑪青色の招杜羅(しょうとら)。⑫赤褐色の毘羯羅(びから)。彼らは全て背が低く肥っており、大きなお腹をしています。それぞれの夜叉大将を、七千の眷族達が取り囲んでいます。

この曼荼羅の四門は、四方の護法天(四天王)によって守られています。①東門には手に琵琶を持つ白色の持国天。②南門には手に菩提仏塔を持つ青色の増長天。③西門には広目天。④北門には高く幢(はた・円柱状に作られたはた)を高く掲げ、宝珠を吐き出しているマングースを持つ他聞天。彼ら四天王は、妃と従者達に囲まれています。

遠い昔、八尊の薬師如来は、三毒や、過去のカルマによる障害と混乱や、様々な病による苦しみや、悲しみや問題から生き物を解放する為に、常に彼らを救済することができるように、大慈悲心より非常に強い誓願をしました。彼らの祈りと加持の真実さ、力は無比なものでした。

仏陀が『七仏薬師経』の教えを説いていた時、文殊菩薩、救脱菩薩、金剛手菩薩等、この曼荼羅におられる偉大な方々が集まっていました。そして、全ての生き物を助け導くものとして経典が残される様に、未来の修行者と経典そのものを守護するという誓願を、大いに褒め称えました。

仏法に帰依した十護方天と四天王の偉大なる天衆は、すばらしい経典とその修行者と、Cativariparisadyahを守護する誓約をしました。また、偉大なる集徒の中でこの曼荼羅におられる十二神将も同じように、彼らを供養し丁重に守護すると約束しました。

薬師如来と主尊の眷族を描く幾つかの異なった方法があります。薬師如来本尊は癒しを与える主尊として中央に。そして他の八薬師如来、十六菩薩、十護方天、十二神将、そして四門の四天王を配置します。

ある時には、砂の小山が神々を象徴します。他の場合には彼らの姿を描き、あるいは(チベット文字かサンスクリット文字の)種字が彼らを象徴します。

ナムギャル僧院の僧達は大体において、神々を象徴化することに役立つ色づけされた砂で、手描きのみで神々を描き出します。