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パンチェン・ラマと家族の釈放を求める新たな呼びかけ

2022年4月25日
スタッフ・リポーター
幼少期のパンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマ

幼少期のパンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマ

チベットのパンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマの33回目の誕生日にあたり、中国が我々チベットの歴史から彼を消し去ろうとしている中で、「世界は決して彼のことを忘れてはいない」ことを強く訴えていくキャンペーンをこの機に再開します。私たちは中国政府に対し、中国が遵守すべき国際法や条約のもと、パンチェン・ラマ11世と彼の家族の自由で安全な生活を保障するよう要請します。

1995年5月14日、ダライ・ラマ法王はゲンドゥン・チューキ・ニマ少年をパンチェン・ラマ師の11番目の転生者(転生霊童)として認定しました。これを受け、中国政府は、パンチェン・ラマ捜索委員会の委員長であるチャデル・リンポチェ(タシルンポ僧院の僧院長)を逮捕しました。1995年5月17日、ゲンドゥン・チューキ・ニマは家族全員とともに中国に拉致され、6歳のニマ少年は世界最年少の政治犯となりました。中国政府は、ダライ・ラマ法王の意向を無視し、中国政府独自の不正な候補者を選定することにしました。1995年11月11日、中国政府は共産党員の息子であるギェンツェン・ノルブ氏をパンチェン・ラマ11世として発表しました。1995年12月、タシルンポ僧院にて、500人以上の軍人が僧院の敷地内に配置された厳しい警備の中、彼の即位式が執り行われました。

1995年11月、国連人権委員会「強制的・非自発的失踪に関する作業部会」は、パンチェン・ラマ11世の所在について懸念を表明し、中国政府に対し、この件に関する情報提出を求めました。その後、国連「拷問禁止委員会」「子どもの権利委員会」「宗教・信仰の自由に関する特別報告者」を含む多くの人権機関が、中国政府に対してパンチェン・ラマの所在を明らかにするよう要請してきました。今日に至るまで、中国はこれらの要請に耳を貸さず、「パンチェン・ラマは一般市民で、全く普通の生活をしており、それをかき乱されることを望んでいない」と嘯き、世界を欺き続けています。こうして、パンチェン・ラマ11世の件は、世界で最も長い強制失踪事件の一つとなっているのです。

なぜ、中国がパンチェン・ラマの選定に干渉し、ニマ少年を拉致したのかといえば、中国がチベットを支配しているのだということを誇示し、将来ダライ・ラマ法王が選定される際に中国政府の意向を通すための基盤を作ろうとしているからです。チベットにおいて文化的、宗教的に重要な役割を担っているパンチェン・ラマが、政治的干渉を受けずに精神性の高い教育を受けることは必須なのです。

我々はまた、ミシェル・バチェレ国連人権高等弁務官に対し、今年5月、新疆を訪問される際、同時にチベットへも訪問頂き、チベット内部の実際の人権状況を調査し、特にパンチェン・ラマ11世と家族の現状と所在に関する情報を中国に提出させるように働きかけて頂けるように、以前からお願い申し上げておりますが、再要請いたします。

パンチェン・ラマ11世と家族の人権と安全が保障されているということが具体的な証拠が中国政府により提示される日まで、中国政府には既存の国際法を遵守するよう、また、パンチェン・ラマ11世と彼の家族が解放され、自由で平和な生活を送れるよう、我々は各国政府、議会、NGO、国連の人権機関・機構に対して、引き続き中国に強く働きかけていく協力を要請します。

――中央チベット政権 情報・国際関係省(ダラムサラ)による発表

オリジナル記事

(翻訳:石田一規)

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