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ザ・ワンポで弾圧始まる 中国警察により監禁の10代僧侶の死後

2021年4月9日
スタッフレポーター
インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ
DzaWonpoをパレーする中国の地元警察とその部隊。現地のチベット人らを威嚇するための作戦の一つ。

DzaWonpoをパレーする中国の地元警察とその部隊。現地のチベット人らを威嚇するための作戦の一つ。

1月19日、中国警察の拷問によってチベット人僧侶のテンジン・ニマ氏が死亡した後、中国当局は、ザ・ワンポのチベット人住民を威嚇し軍事活動を行っている。警察と兵士らが、ザ・ワンポの町を行進し、〝清掃活動″を名目にダライ・ラマ法王の写真の没収活動を行っている。

テンジン・ニマ・カ・タミーは、中国当局に、平和的抗議に参加したとして、他の3人の僧侶とともに(15歳以下の僧侶もいた)逮捕され、数回にわたる殴打と拷問の後、その怪我がもとで死んだ。平和的抗議は2019年11月7日、チベットの伝統的なカム地方セルシュル県カルザ(中国名:ガンジ)地区ザ・ワンポでおこった。

僧侶のテンジン・ニマの死亡について、多くの地元のチベット人がWechat(現地のSNS)上にお悔やみの言葉やメッセージを投稿した。同時に、中国軍の軍隊がザ・ワンポに到着した。兵士たちは、連日にわたり数人の地元チベット人達を留置して取り調べた。

3月5日、大規模な中国軍軍隊―ヒューマン・ライツ・ウォッチが、雪の狼部隊として確認した武装警察団(PAP)―がザ・ワンポに到着した。中央チベット政権のヒューマン・ライツ・デスクが入手した写真と映像は、ザ・ワンポの町を行進している兵士たちを写している。大きな赤い旗を掲げ、戦いの叫び声をあげている。我々の情報筋によると、この行進は、地元チベット人住民を威嚇するため、大規模な軍隊によって毎日行われた。

3月17日、役人たちは住民を集め公開会議を開き、家にダライ・ラマ法王の写真を持っていたり飾ったりすることは、犯罪行為で刑事訴追されることになると公表した。さらに、中国政府から給付金や資金を受け取ったか受け取っている人は、もし、ダライ・ラマ法王の写真を隠していたり飾ったりしているのが見つかったら、給付金は打ち切られ、過去に中国政府から受けとった給付金と資金全部を返金しなければならなくなると表明した。それから、公開会議で、チベット人達は、ダライ・ラマ法王の写真を保持したり配ったりしない、中国共産党に従い違法な活動をしないことに同意する5項目の文書に署名させられた。

地元チベット人達が5つの項目の文書に署名させられた数日後、PAPの兵士たちは“清掃活動”を実行した。地元チベット人の家に侵入し、ダライ・ラマ法王の写真がないか捜索した。

「彼らは、ある贈り物を持って、チベット人高齢者の部屋をきれいにしてあげようと言いながら、老人ホームにやって来た。彼らの拒絶にもかかわらず、兵士たちはダライ・ラマ法王の写真がないか部屋中を捜索し始めた。それから、部屋の壁に中国共産党指導者のタンカ風写真を掲げた。これらのチベット人高齢者らは、皆の前でCCP(中国共産党)に感謝表明することを強要された」と、情報筋は語った。老人ホームを〝清掃″する兵士たちの写真は、掲示され、中国役人によって回覧された。

テンジン・ニマの拷問による死亡の知らせが明らかになってから、中国当局は、ザ・ワンポで、携帯電話の足跡を追跡するなどして、厳しい取り締まりを行っている。3月、チベット民族蜂起記念日前後、地元住民は、あるアプリをダウンロードすることを求められた。それは、役人たちに情報を与え、使用者のデータにアクセスすることを許可するアプリだった。このように、地元チベット人にとって、チベット外部と状況を共有することは、将来においても常に困難で危険なことである。

Filed by UN,EU and Human Rights Desk/DII

ダライ・ラマ法王の写真を捜索すべく、〝清掃活動″を行うふりをして老人ホームを訪問する中国部隊

ダライ・ラマ法王の写真を捜索すべく、〝清掃活動″を行うふりをして老人ホームを訪問する中国部隊

ダライ・ラマ法王の写真を所持しないことに同意するよう、ザ・ワンポのチベット人住民らが署名を強要された5項目の文書

ダライ・ラマ法王の写真を所持しないことに同意するよう、ザ・ワンポのチベット人住民らが署名を強要された5項目の文書

ザ・ワンポの老人ホームにて、“いわゆる清掃活動”を実施する中国部隊

ザ・ワンポの老人ホームにて、“いわゆる清掃活動”を実施する中国部隊

(翻訳:のぶこ)

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