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中国、新しい少年僧を操る

2002年3月24日
北京(ダミアン・マッケルロイ The Scotsman)

中国は、チベットによりラマの転生として認定された少年を拒絶し、チベット仏教で法王に次ぐ最高位の指導者として自らが選んだ少年ラマ僧を正当な後継者として認める一大キャンペーンを開始した。

北京の雍和寺院で執り行われた祝福の儀式である「灌頂」は、この少年の公式なお披露目としての大きな演出となった。

第11世パンチェン ラマに関する大きな見出し、そして彼の写真は各紙の紙面を飾り、テレビのニュース番組はこの儀式の模様を長時間にわたって報道した。

報道では、ダライ・ラマ法王が1995年にパンチェン・ラマの転生として認めたゲンドゥン・チューキ・ニマについては一言も触れられなかった。ゲンドゥンが世界で最年少の政治犯であることは未だに変わりがない。ゲンドゥンの消息は不明だが、中国は、彼は秘密の場所でひっそりと学問を続けていると主張している。

中国政府が代わりの転生者として支持する13歳の少年は先週、中国の各紙で大々的に扱われたが、その目的は、人々を信仰に目覚めさせることができる愛国的な少年僧として彼を位置付け、プロパガンダの道具として利用するということである。

新華社通信は、パンチェン ラマとなるギャンツェン・ノルプが、150人を超える仏教徒、および中国チベット自治区に暮らす活仏に対し祝福の儀式を行ったと報じた。彼らは皆、北京の仏教研究中国研究所で学問を修めているという。

新華社通信は次のように報道している。

「祝福の儀式の間、パンチェン ラマはすべての仏教徒に対し自分たちの祖国、そして同胞たちの利益を守るよう要請した」

「チベットの民族的社会に属するすべての人々は(共産党の)指導の元で、平和的な解放の後、大きな進展を遂げてきた」

「様々な事実が、党なしではチベットの発展、繁栄はありえない事を物語っている」

中国政府は、孤立したヒマラヤ地方を40年間完全に制圧してきたが、今度はチベットの人々の精神と心を奪おうとしてチベット仏教との全面的な闘いに挑んできたのである。

北京で無神論を掲げる中国政府は、亡命したダライ・ラマ法王を「策略的な分離主義者」として非難し、法王に対抗する者としてのチベットラマ僧を是が非でも手に入れたいのである。

第10世パンチェン ラマは1989年に謎の死を遂げたが、中国政府に協力したらよいのか、それとも共産党によるチベット地域の過剰な支配を非難すべきなのか、迷っていた。

中国は、もう一人のチベットの聖者であるカルマパ・ラマに信仰の自由を認めて、中国に有利な発言をさせようとしたが、この野望は、カルマパが1999年にインドの丘陵地帯の村であるダラムサラに亡命しダライ・ラマ法王と行動を共にしたときに見事に崩れ去ってしまった。

この結果、中国の指導者たちは、このような高僧を一人たりとも逃がさないよう決心したのである。パンチェン・ラマは、チベットのシガツェにある伝統的な法座から北京へと移動し、通常の教育を受けている。

昨年パンチェン・ラマは、北京に向かっている途中、経済的に潤っている東海岸地帯へ連れて行かれた。この旅行に関する公式の記事は、パンチェン・ラマが大きな感銘を受けたと主張している。

「私は、今回の旅行で中国共産党の偉大さを本当に理解することができた。そして中国共産党の輝かしい方針に従う社会主義の家族の暖かさを感じている」

中国政府は昨年、ジョン・バトル英国外務閣外相に対し、多くのチベット人がパンチェン・ラマだと信じているゲンドゥンは彼の両親と一緒であることを伝えた。これはゲンドゥンの消息に関するはじめての公式発表だが、彼が数週間前に中国の刑務所で死亡したという噂を打ち消す目的があると見られている。

ゲンドゥンの遺体であると言われる写真がインターネット上で公表されたが、それらが本物であるかは不明である。

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