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チベットの子供達の悲話

2001年9月25日
ダラムサラ(タイムズ・オブ・インディア)

13万人以上もの人が暮らす亡命チベット人コミュニティの苦しみは40年たった今も増大し続けている。年間2,500人もの難民が、「日増しに強くなる中国の締め付けから免れるために」インドへ逃れてくるからだ。

チベット婦人協会のテンジン・チューキィ・ダルナン女史によれば、その数の内400人はインドに教育の機会を求める年若い学徒だという。

「昨年は2,319人の難民を迎えました。彼らの内397人の子供たちが何日も歩いてここまでやってきています。一部は直接こちらへ、一部はネパール経由でたどり着きました」

年少の難民にはそれぞれ胸が張り裂けるような悲話がある。

道中、中国人に撃たれる者がいる。多くが凍傷で命を落とす。疲労で死ぬ者もいる。「性的迫害や強姦の被害者は毎年増加の一途をたどっています」とダルナン女史は語る。

8月にダラムサラに来た10歳のドルマの場合、「両親はアムドで貧しい暮らしをしていますが、ふたりは(チベット人の)旅人に、わたしがその人といっしょにインドの国境を越えられるようお金を払いました。わたしが良い教育を受けられるようにとの願いでした。わたしたちは途中でひどい目にあいました。水と食べ物がない状態が数日続きました。中国人はわたしたちに正規の教育を受けさせてくれません。アムドでは中国語、英語、数学を教わっただけです。ふたりとも何日も歩いてネパールに着きましたが、わたしはそこでチベット受付センターに引き取られ、センターはわたしをデリーに送る手筈を整えてくれました」

チベット領土内で猛威をふるう中国人の話をしながら、もうひとりの生徒、13歳のシュイは言う。「中国人は、両親にダライ・ラマの写真を飾ってはいけないと言いました。中国人が家を探りにくるといつもぞっとします。わたしたちは文化的にも教育的にも抹殺されているのです」

彼女は教育を終えたらすぐにチベットへ戻りたいという。「自分のきょうだいに勉強を教えてやりたいからです。わたしたちの文化存続を賭けて戦うために」

チベット子供村の学校に寄宿するほとんどの子供たちは、国境を内密に往復する使者を介して両親と連絡を取り合っているそうだ。

10歳の少女、リチンは「故郷では、中国人がマントラを唱えるなと言います。ダライ・ラマ法王のことを分離主義者と呼べと命じます」

12人の学徒集団といっしょにインドに来た13歳のティンは「ダラムサラに着くまで20日間かかりました。幸運にも、全員が厳しい環境と凍傷に打ち勝ちました。学校が終わったら帰郷することに決めています。これは、わたしたちの文化の生き残りを賭けた戦いなのです」

ティンの兄は南インドで英語教育を受けた。彼はチベットに戻ってラサで観光ガイドをしている。「兄は、危険だけれどもわたしをインドへ送るよう両親をうまく説得しました。(インドへの)道は危険だらけです」

それでも、より良い人生を求めてリスクを選ぶチベット人はどんどん増えている。

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