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胡錦涛のラサ滞在は、北京のチベット直接支配への布石

2001年7月21日
ダラムサラ

「いわゆるチベットの平和的解放50周年記念式典が延期された期間の胡錦涛氏のラサ滞在は、チベットが脆弱な自治権をも奪われ、北京の直接管理下におかれることを明らかに暗示している」 と、北インドのチベット亡命政権情報・国際関係省のT.C.テトン大臣は語った。

「チベットの北京からの直接統治は、既に始まっている」とテトン大臣は語る。最近、『チベット援助共産党支部』の数が増加している。その支部は北京から直接任命され、チベットの機密性や重要度の高いポストに配属されている。また彼らは、ラサのチベット自治区政府ではなく、北京の監督下にある。つまり、『チベット援助共産党支部』は、チベット自治区政府の決定や勧告を無視し、北京からの指示をチベットに強要出来るということである。

テトン大臣の意見は、7月19日のラサでの胡錦涛副主席の政策声明をうけたものである。テトン大臣によれば「胡錦涛氏の、ラサで開催された、いわゆるチベットの平和的解放50周年記念式典への派遣は、チベットを中国政府が呼ぶところの分離主義者との戦いの最前線にしたいとの意思表示である」ということだ。

胡錦涛は、江沢民中国国家主席の、後継者と目される人物であり次のように発言している。「チベットの安定と統一、また、中国国内の団結、安全保障を確実に守る為にも、国外のダライ・ラマ一党や世界中の反中国勢力といった分離主義者と、断固として対決することは不可欠である」

事実、胡錦涛の声明のポイントは、チベットの安定と経済開発である。中国のチベットに関する長期戦略では、経済開発を加速させ、チベットの中国への統合を強固にするというものである。

「胡錦涛氏は、今年6月25日から27日まで北京で開催された、第4回西蔵労働大会(Tibet Work Forum)において、中国のチベットに対する強硬政策を再度断言した。しかし、このような強硬政策は成功しないであろう。この方法では、中国のチベット問題を解決することは出来ない。最も現実的な解決策は、中国がダライ・ラマ法王と交渉し、この問題を平和的な交渉により解決することである」と、テトン大臣は語った。

「17カ条協定」の締結50周年記念式典は、当初、協定が締結された5月23日に予定されていた。しかし、式典は保安上の理由により延期された。式典の直前、5月21日と22日に「17カ条協定」と式典に反対するポスターがラサ市内に貼り出された為である。そのポスターには、「チベット人は何も祝福することはない。過去50年間チベットの人々は、ただ『血と涙』の苦しみを味わってきただけだ」と書かれていた。ポスターのコピーは、北京の中国指導部に送られた。

保安上の理由により、中国中央政府内の人民武装警察の副長官であるワン・チェヌ・ボンが、式典準備を監督するために7月9日北京からラサに到着した。 ラサの物乞い、巡礼者、旅行者、また住居許可を持たない者はラサから排除された。

その公務員は「ラサ市民には、ある地区で問題が発生した場合、その地区住民が厳重に処罰されるとの警告が出されている。また、住宅の屋根に中国国旗を掲げるよう通達が出され、従わない場合は、厳重な処置がなされるとされている。チベット各地からは、約3千人のチベット人が、祝賀パレードへの参加と、胡錦涛を始め、中国首脳を歓迎するためにラサに連れてこられた。そして、約300人の「愛国的」とされる僧侶が、歓迎パレードの際に目立つ位置に配置された」と語った。

中華人民共和国副主席、胡錦涛のラサ滞在は、中国政府のチベットに対する神経質な配慮から、彼のラサ到着まで公表されなかった。また、式典の計画は事前には発表されなかった。

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