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第57回国連人権委員会 結果報告

2001年4月18・19日
亡命政府ジュネーブ代表部事務所(チベット・ビューロー)

ジュネーブでの国連会議において、中国は自国の人権記録に対するとがめをたくみに逃れた。これは、この12年間に10回目となる。

国連人権委員会加盟国の大半は、米国発案の中国非難決議案に対して中国側の動議を選択することで中国の動きを支持した。中国は昔からの経済的及び政治的同盟国、そして合衆国のこれまでの敵国よりの支持を結集し、動議が採択されるようにしたのである。 合衆国は、中国に対して、法輪功、チベット人や反政府勢力に対する弾圧を廃止することを求める決議案を上程していた。

集中的なロビー活動
中国の人権記録への批判に対して行われた中国側の集中的なロビー活動は、成果をあげた。

手続き上の駆け引きを使い、中国代表団はアフリカ、アジア、アラブ諸国が動議に賛成票を投ずるよう説得することに成功した。この度重なる成功のわけは複雑である。53カ国による委員会は、ほとんど発展途上国で占められており、西洋の人権価値を押し付けられることに憤りを感じている。そうした発展途上国は、中国が人権報告記録の中で前進を見せており、何らかの批判によって努力が無駄になる可能性があると主張した。

合衆国の干渉
多くの国々はまた、合衆国による中国への内政干渉であると、怒りを表明した。

中国は合衆国がダブル・スタンダードを用いていることを非難し、中国非難決議案を抽象的でばかげていると述べた。西側諸国はどの国も人権監視からは逃れることはできないと決議案の支持を表明し、中国がその人権記録の検査から逃れおおせたことに対して落胆の意を表明した。

「チベットのために国際法曹委員会」は、国連人権委員会による本日の決定について、合衆国提案の決議案が「中国の人権記録報告の内容がさらに悪いものになっている」という批判であることすら考慮していないと非難した。

「中国当局は繰り返しチベットの政治犯を、子供でさえも拷問していることが、私たちの最近の調査でわかっている。この投票結果で拷問は減っていくことなく続き、無実の男女、子供たちが結果として死ぬだろう」と、「チベットのために国際法曹委員会」の代表デニス・カザックは語っている。

発行されたばかりの「チベットのために国際法曹委員会」による報告書「危難の世代:中国統治下のチベット人児童の生活」では、チベットの子供たち、幼い子は9歳から逮捕され拷問されるとある。それもダライ・ラマへの崇敬を行動に表しただけである。また、ほとんどの子供たちには十分な教育、健康管理、栄養が欠けている。

「この投票は単にチベットと中国に関することではない。これは世界の人権の未来、人々が自由と尊厳を持って生きる権利に関するものである。今日投票した国々はいずれもチベットの人々が中国の統治下でひどく苦しんでいることを知っている。子供への拷問を赦している北京の官僚たちは世界を彼らの視点からの人権が顕現する場所にしようと努めている。今日のような投票はいずれも彼らの行為を助けるものでだ」とカザックは話した。

中国非難決議案を提議した合衆国や決議案を討議するよう投票したEUや他の諸国でさえも、中国との貿易をさらに進める窓口を開いたままにしておくため、決議案の支持を勝ち取るロビー活動を熱心にはしていなかった。こうした姿勢は、これまで中国政府に人民に対しての無慈悲な扱いへの支払いをさせることができず、またさらなる失敗を重ねてしまう事実を見逃している。

カザックは付け加える。 「長い目でみると、人権と経済的成長は共に発展していくものである。もし私たちが今やっているように人権を衰退させていくままにするなら、私たち自身の繁栄も根絶やしにすることになるだろう」

中国非難決議案に対して、それを却下するよう中国が出した動議への投票結果は以下の通り

賛成 23
アルジェリア・ブルンジ・カメルーン・中国・キューバ・インド・インドネシア・ケニア・リベリア・リビア・マダガスカル・マレーシア・ニジェール・パキスタン・カタール・ロシア・サウジアラビア・シリア・タイ・ベネズエラ・ベトナム・ザンビア

反対 17
ベルギー・カナダ・コスタリカ・チェコ・フランス・ドイツ・グアテマラ・イタリア・日本・ラトビア・ノルウェー・ポーランド・ポルトガル・ルーマニア・スペイン・イギリス・アメリカ合衆国

棄権 12
アルゼンチン・ブラジル・コロンビア・エクアドル・モーリシャス・メキシコ・ペルー・ 韓国・セネガル・南アフリカ・スワジランド・ウルグアイ

欠席 1
コンゴ

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