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アマ・アデ インタビュー

1999年12月15日
チベットハウス

■ 中国強制収容所にいらっしゃる時、若い囚人たちと年老いた囚人たちとの世代間の意識の違いはありましたか?

私がいた収容所には女性囚が300人いました。その中で年配者は、ダライ・ラマ法王に祈りながらも、死ぬのを待つしかないと考え、死んでいっても恥をかけたくないと思っていました。それに対して若い女性囚は、いつかは自由になれると希望を持ち、ダライ・ラマ法王や世界に収容所での悲惨な事実を報告しようと心に決め、死んではいけないと思っていました。そうした意識の違いは確かにあったようです。

中国強制収容所に入った当時は、私は27歳で若い方でした。私たち若いもの同士はこう誓い合いました。「もし生き延びることができたなら、ダライ・ラマ法王に報告しよう」と。世界に訴えるというよりも、むしろダライ・ラマ法王に訴えることを考えたのです。

■ 若い人たち−ダライ・ラマ法王を実際に知らない世代−は、どうようにして世代を越え、ダライ・ラマ法王への思いや気持ちを1つにしていくのでしょうか?

確かに、若い人たちは昔のチベットがどういうものであったか全然知りません。両親や年配の者が中国がチベットにしたこと、ダライ・ラマ法王がいらっしゃった時代のチベットについて話をします。そして子どもたちは自分の国としてのチベットを自然と意識するようになります。チベット内では権利などありませんから、両親はダラムサラでダライ・ラマ法王のもとで子どもに教育を受けさせようとします。子供たちも喜んでそれを受け入れます。子供たちは、涙を流しながら、肉親をチベットに残し、命を懸けてダラムサラに向かうのです。

■ そうやってチベットを脱出してきた子供たちに、これだけは伝えたいということは何ですか?

子どもたちにアドバイスとしてよく言うのは、自由の国インドに来たということが幸福なこと、ダライ・ラマ法王のお膝元ダラムサラで教育を受ける機会があることが非常に幸運なこと、ということです。また、未来の自由なチベットのために自分で何らかの奉仕する可能性を持っていることも素晴らしいことだと付け加えています。勉強すれば、自分の将来だけでなく、国家、社会の将来のために貢献できます。そこで1番大切なことは、先生たちの教えをよく聞くこと、そして良き人間になることです。ダライ・ラマ法王の教えに基づき、他の人たちに親切な心を持って接すれば必ず皆良くなります。ですから、勉強はとても大切です。私は27年間牢獄にいて、既に年老い、勉強する機会もなく、今は自分の名前さえも書けません。それは仕方のないことです。でも子供たちは、勉強する機会があるからその機会を逃さないよう、励んで、将来チベットに帰ってもどこに行っても良き人間になるため頑張るよう、言ってます。子供たちも喜んで、私の助言を聞いてくれます。

■ それでは、日本の若い人たちにもメッセージを。

私たち皆、世界の命あるものは全て、幸福を皆願っています。やはり、1番大切なことは一生懸命勉強して、優しい思いやりのある人間になること。例えば、ここに可哀相な人がいて急に倒れた場合、すぐに駆け寄って助ける人—自然にそれができる人—になることが何よりも尊いことです。私も27年以上苦しんで得た結果とは、苦しんでいる時に助けてくれるということは、非常に有り難いことです。そのような人間になれば、必ずこの世に平和が来るし、自分の心にも平和が来ます。私も昔は中国人が嫌いでした。しかし、ダライ・ラマ法王の教えで、目が開きました。今では、私は中国を嫌ったり、敵意を持っていません。今、私が訴えていることは、中国共産主義のやり方は良くないということです。中国人も人間なのです。中国人のための平和も祈っています。例えば、今ここで私に1番ひどく拷問した当事者を連れてきて「殺しなさい」と言われたとしても、私には殺せません。なぜならダライ・ラマ法王の教えがあるからです。平和で優しい人間になるためには学問が大切となります。そして安定した国家ができてくるのです。

ダライ・ラマ法王が、世界中が平和になるよう非暴力と平和の教えを説いていらっしゃること、そのためにも日本の若者の力も貸して欲しい。そしてチベット亡命政権の正式な代表機関であるダライ・ラマ法王日本代表部事務所はダライ・ラマ法王のお考えをきちんと伝えることができますから、その管轄下で、今は小さいかもしれませが、どんどん世界に支援の輪を広げていくようにしていただければと願います。

大変参考になります。アマ・ラー、どうもありがとうございました。

(取材/T2)

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