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パンチェン・ラマ10世の告発 - The Panchen Lama Speaks -

チベット亡命政権 情報・国際関係省 「The Panchen Lama Speaks」
日本語翻訳者:山際素男

1987年3月28日北京で開かれた全国人民代表大会におけるパンチェン・ラマの報告

解説


パンチェン・ラマ十世のポートレイト
自筆のサインと「88-10-30」と日付が書かれている
この約3カ月後、1989年1月28日に逝去

パンチェン・ラマは、チベットでダライ・ラマ法王に次ぐ高位の転生化身で、シガツェ市にあるタシルンポ僧院の座主を代々務めています。チベットの仏教徒は、歴代のパンチェン・ラマを、阿弥陀仏の化身だと信じています。ダライ・ラマやパンチェン・ラマは、生きとし生ける物全てを救うため、世界の屋根ともいうべきチベットの地へ、何代にも亘って生まれ代わりを繰り返すのです。そして歴代のダライ・ラマとパンチェン・ラマは交互に師となり弟子となって、仏教の発展と人々のために尽くしてきました。

先代のパンチェン・ラマ10世チューキ・ギャルツェン師(1938〜1989)は、中国がチベットを侵略し、ダライ・ラマ14世法王が国外亡命を余儀なくされた後も、チベット本土に踏み留まりました。「文化大革命」の時期には投獄され、その後も中国の占領支配下という枠組みの中で活動の自由を大巾に制約されながらも、チベットの文化や自然環境を守り抜くために必死の努力を重ねてきたのです。

この『パンチェン・ラマの告発』は、全国人民代表大会(全人代)という公式の場で、先代パンチェン・ラマ師が中国のチベット政策を批判した貴重な記録です。ことチベットの主権問題に関しては、中国側の体制という枠組みの中では、議論が全く許されない状況にあります。しかしそれでも、過酷な植民地支配に苦しんでいるチベット人たちを何とか助けるために、過酷な限りあらゆる手立てをつくしてゆこう−という、先代パンチェン・ラマ師の固い信念と深い苦悩を、行間から充分に読み取ることができるでしょう。


チベット亡命政権 情報・国際関係省 「The Panchen Lama Speaks
日本語翻訳者:山際素男

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