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10代のチベット人少年が焼身抗議を行い入院

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2016年3月2日
ダラムサラ

チベット人のドルジェー・ツェリン少年(16)が2月29日に、インド北部の町デラードゥーン近郊のハルパプールで焼身抗議を行った。中国政府に対する抗議とチベット問題を提起してのことだった。少年は重度のやけどを負い、ニューデリーのサフドルジュン病院で治療を受けている。

チベット中央政権を代表し、ダライ・ラマ法王デリー事務所テンパ・ツェリン代表が少年が入院する病院を訪ね、少年と両親に面会して励まし、チベット中央政権からできる限りの支援をしたいと述べた。

ドルジェー・ツェリン少年が通う学校を運営するチベット・ホームズ財団からも、教育局長と役員一名が面会に訪れ、少年の治療費はすべて学校が負担すると伝えた。

少年が自らに火を放ったのは2月29日午前8時30分ごろ、ヘルベルトプールのデグ・ユガリン・チベット人居住区にある老人施設だった。少年の家族はマナリ地区出身で、少年はマスーリー市のチべタン・ホームズ財団の10年生、5人兄弟の末っ子である。

ソーシャルメディアに出回るビデオでは、集中治療を受けるドルジェー・ツェリン少年とみられる少年が次のように語る。「この抗議活動のことを聞いた人は驚くでしょう。僕のような少年が、祖国のために自らの体に火をつけたと世界が知れば、問題意識をもってもらえます。イギリス、アメリカ、アフリカの人たちにもチベットのことが伝わって、僕たちへの支援はもっと強くなります。チベットに自由を。法王のご健康が何千年も続きますように」


(翻訳:植林秀美)