「自信と決意持って人生を」ダライ・ラマ14世が呼びかけ

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2000/04/18 京都新聞より抜粋

京都訪問中のチベット仏教最高指導者で、ノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ14世が十17日、京都市左京区の国立京都国際会館で開かれたフォーラム「環境と人間−新しい生き方を求めて」に参加し、「生きていくことは簡単ではない。だが心に自信と決意を持って人生を歩んで下さい」と若者に呼びかけた。

京都での日程の2日目で、16日の講演に引き続き京都精華大(左京区)が企画した。笠原芳光京都精華大名誉教授やフィンランドトランスパーソナル心理学会のレオ・マトス会長らもフォーラムに加わった。

フォーラムでは、環境問題について討論した。ダライ・ラマ14世は仏教の「因果」や「縁起」という考え方を引用しながら話し、「後の世代が幸せな環境で暮らせるように、今、私たち個人の熱意と努力が必要だ」と訴えた。

会場には約1,800人の市民が集まった。参加者の質問にダライ・ラマ14世が直接答える場面もあり、市民は真剣な表情で話に耳を傾けていた。

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