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第14回チベット宗教会議:ダライ・ラマの転生者(化身)の決定権はダライ・ラマにしかないと確認 ― 宗教行為への中国の干渉は不当

2019年11月27日
インド、ダラムサラ

第14回チベット宗教会議の開会式に中央チベット政権ロプサン・センゲ主席大臣歓迎ご挨拶

自らの転生について国際メディアから質問を受けたダライ・ラマは、それはチベット人の決定事項だと1969年より一貫して述べてきた。こうした経緯から、今チベット人がダライ・ラマの転生について正式の見解を出すことが重要となっている。待望の第14回チベット宗教会議が中央チベット政権(亡命政権)本拠地で本日より3日間の日程で開催され、必要な特別決議を出すこととなった。会議の主催者はチベット亡命政権宗教文化省。

歴代ダライ・ラマとチベット人の絆は、ヒトの頭と首の関係、または身体とその影の関係に例えられるものであり、歴史的に不可分のものとして推移してきた。よって、仏教の伝統に則って転生ダライ・ラマの系譜が今後も続くことをチベット人は切望している。

こうした状況に照らし、チベットの宗教上の指導者、代表者は本会議にて次の内容の特別決議を承認することが不可欠だと考えている。

ダラムサラ宣言 ― 決議:
  • ダライ・ラマとチベット人には断ち切りがたい運命的絆がある。今日、チベット人がおかれているきわめて危機的な状況を踏まえ、あらゆるチベット人はダライ・ラマ制度と転生が今後も続くことを衷心より望んでいる。ダライ・ラマ14世猊下もこうした気持ちを共有されておられることをチベット人は切に望む。
  • ダライ・ラマ14世の次代の転生方法を決める力はダライ・ラマ法王本人のみに存するもので、いかなる政府、それに類するものにもその権利はない。中華人民共和国政府が政治的目的で転生候補者を選んでもチベット人はその候補者を認めないし、尊重もしない。
  • 未来のダライ・ラマの転生者の選定方法にはこれまで通りの伝統的手法が踏襲される。チベットで800年以上前に生まれたこの手法は仏教の基本哲学と教義に叶ったものである。

3日間の宗教会議にはチベット仏教界の長老や指導者が参加する。主な参加者には、サキャ・ティジン・リンポチェ、ガデン・ティ・リンポチェ、ディクン・キャブゴン・チェツァン・リンポチェ、キャブジェ・メンリ・ティジン・リンポチェ、キャブジェ・ツルプ・ゴルシェ・ギャルツァブ・リンポチェ(カルマパの代理)、タクルン・マトゥル・リンポチェ(タクルン・シャブドゥン・リンポチェの代理)、ナムドリン・トゥルク・チョーダル・リンポチェ、ケンポ・ゲドン・テンジン(ギャルワン・デュクチェン師の代理)、ジョナン・ギャルツァブ・リンポチェなど。

100人強の会議参加者はほかに、ヒマラヤ地域のチベット仏教リンポチェ、転生者、団体代表、高僧、亡命社会の主要チベット仏教団体に属する高僧、僧院長や僧院所属の僧侶、尼僧院の代表などで構成される。一方、亡命政権からは三権の長はじめ閣僚、議員が開会式に参加した。

宗教会議では、高僧の転生認定をめぐるチベットの伝統の重要性、そのなかでもとくにダライ・ラマの転生者の発見と認定について、宗派トップをはじめとしたチベット仏教の重鎮による十分な話し合いに基づいて意思決定される予定である。

開会式において、ダライ・ラマ法王の転生者の発見と認定の権利はダライ・ラマ法王ご自身およびダライ・ラマのガンデン・ポタン基金財団のみに存する、という最近開催された第3回転生特別会議の決議をロブサン・センゲ亡命政権主席が賞賛した。さらに、国家宗教事務局令第5号(=チベットの転生ラマの選定には政府の認定が必要であることを定める中国の規則)を通じた中国の行動はこの決議に照らせば完全に無効だと述べた。

次にセンゲ主席はダライ・ラマ法王の転生をめぐる中国の危険な干渉に警鐘を鳴らした。国家宗教事務局令第5号に加え、中国政府はインドに脅しをかけ、次代ダライ・ラマの選定にインドが干渉することに反対している。

「チベットの宗教の自由に対する中国の極端な弾圧はもはや受け入れらるものではありません。われわれは転生プロセスに対する中国の干渉がこれ以上高まることを強く拒否します。転生認定が必要になったときに決定権を持ち、それを守るのはチベット人であるべきです。

中国は引き続きインドに圧力をかけています。しかしインドのチベット人に対する寛容さと優しさはこれまで一貫したものでした」と主席は述べた。

米国の「宗教の自由」問題担当大使であるサム・ブラウンバック氏の最近のダラムサラ訪問に触れたセンゲ主席は、チベット仏教の後継者選定制度を米国は完全に支持していることを明らし、「ダライ・ラマ法王の転生をめぐる係争でチベット側を支持するという米国の決定は干渉ではなく、むしろ宗教の自由を擁護するものです」と述べた。

さらに、転生は政教分離の問題にも絡んでいると主席は述べ、チベット人が800年前に作り出した転生制度に基づけば、ダライ・ラマ法王の転生を決める権利は高僧のみに存し、それ以外の者が政治的目的を果たすために決めるものではないとした。

カルマ・ゲレク・ユトク宗教文化大臣は開会式のスピーチで、2つの理由に基づき最近会議の名称変更が試みられたと説明した。一つは、止むを得ない困難な状況のせいでチベット本土の代表者が会議に参加できないこと、もう一つはチベット仏教の他の宗派グループを含まないことで代表性が損なわれてしまうことへの懸念である。結局、満場一致で会議の名称は現状通りとなったと同大臣は述べた。 宗教文化大臣は参加者に謝意を伝えるとともに、充実した話し合いによって本会議からは必ずや実り多い成果が生まれるだろうと述べた。

中央チベット政権の宗教・文化省大臣カルマ・ゲレク・ユトク師が第14回チベット宗教会議に歓迎のご挨拶

第14回チベット宗教会議に各宗派の長老高僧の方々

第14回チベット宗教会議ご参加者デクン・チェツァン・リンポチェとガデン・ティリンポチェ

第14回チベット宗教会議に各宗派のご参加者

第14回チベット宗教会議にサキャ宗派代表サキャ・ティジン・ラトナ・リンポチェ演説。

第14回チベット宗教会議の開会式にロプサン・センゲ主席大臣演説

宗教・文化省大臣カルマ・ゲレク・ユトク師が第14回チベット宗教会議において、2011年にダライ・ラマ法王が輪廻転生者に関する声明文の冊子を再度発表

中央チベット政権の内閣、司法委員長と議長のご参加者たち


(翻訳:吉田明子)

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