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チベット亡命政権主席大臣の大阪講演会に数百名が参加

2019年1月31日
日本、東京

チベット亡命政権ロブサン・センゲ主席大臣の講演に聴きいる聴衆で満員の会場。2019年1月29日、大阪

大阪で開催されたチベット問題についての講演会において、「中国を理解するために、まずチベットを理解してください」、とチベット亡命政権ロブサン・センゲ主席大臣は述べた。

「最近、中国はインフラ建設、娯楽施設の提供、外国首脳との協力を通じて勢力を拡大しています。それは、チベット侵攻の前、そして侵攻の最中に行われたのと同じやり方です。

チベットで起きたことが皆さんにも起きるでしょう。中国はまずチベットで道路を作り、鉱物などの天然資源を搾取し、森林を伐採しました。そしていま、同じ戦略をアジア・アフリカ諸国で繰り返しています。ですから、中国がどこに触手を伸ばしつつあるのか、チベットで何が起きたのか、今、チベットでどのような政策が行われているのかを知ることは世界の国々にとってきわめて重要です。中国を理解するには、チベットを理解しなければなりません」、とチベット支援グループ「雪の下の炎の会」主催の講演会の席上でセンゲ主席大臣は述べた。

また、大学でチベット問題を議論する自由は世界中で脅かされている。中国人留学生が在籍する大学でチベットに触れる教師は、中国政府によって追放の圧力と強制力が高まっていると主席大臣は述べたうえで、日本の教育機関における学術の自由を脅かすこうした危険な傾向を日本人は認識すべきだと述べた。

また、中国が外国の社会、文化、政治の領域に触手を伸ばしていることを、欧州、中南米、南アフリカ、オーストラリアなど多くの指導者が認識するようになっていると述べた。チェコ共和国は小国であり経済面の中国への配慮から強い圧力を受けていたにもかかわらず、圧力を跳ね返して51名からなる欧州最大のチベット支援議員グループを立ち上げた。また、オーストラリアでは初めて、全政党、そして与党全閣僚がチベット亡命政権が主催する「オーストラリア、ありがとう」キャンペーンに参加するようになっている。

満場の聴衆向けに講演を始める前に大阪を地盤とする参議院議員の長尾敬氏と握手するセンゲ主席大臣。2019年1月29日、大阪

センゲ主席大臣は、世界最大の規模を持つ日本の超党派チベット支援議員連盟がチベット問題で世界的に大きな行動力を持つグループになれるよう力を貸して欲しいと聴衆に訴えた。そして、「今回、わたしは初めてNHKからインタビューを受けました。NHKに手紙を書き、視聴者からの反響にNHKが手応えを感じられるようにしてください。またチベット議連の取り組みを支持する手紙を送り、議連がダライ・ラマ法王代表団と中国政府の代表との対話の再開、人権保護、チベットの文化と言語の保護を求める声明を出すことを要請してください」と主席大臣は述べた。

主席大臣の講演に先駆けて、長尾衆議院議員はひとりひとりの日本人がチベットの文化、宗教の保護と自由に役立てるはずだと述べた。またチベット議連が亡命チベット人社会の教育と医療支援に尽力していることを明らかにした。

大阪への訪問日程中、主席大臣は710年から794年まで日本の首都が置かれていた古都奈良の東大寺を訪れた。世界最大の鋳造仏である盧舎那仏像のある東大寺はユネスコの世界遺産にも登録されている。東大寺の周辺は神道において神の使者ともいわれる鹿が自由に歩き回っている。センゲ主席大臣は森本公誠長老に境内を案内され、大仏に祈りを捧げた。

文責:ダライ・ラマ法王日本・東アジア代表部事務所


大阪の講演前に学生からインタビューを受けるチベット亡命政権センゲ主席大臣。2019年1月29日、大阪


奈良の東大寺を訪問したセンゲ主席大臣と森本公誠東大寺長老。2019年1月30日、奈良


東大寺で大仏に祈りを捧げるセンゲ主席大臣。2019年1月30日、奈良

(翻訳:吉田明子)

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