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セラ僧院メイ学堂新問答場の竣工式とダライ・ラマ法王の法話会

2017年12月21日
インド、カルナータカ州バイラクッペ

今朝早くダライ・ラマ法王はセラ僧院メイ学堂に到着され、僧院長、ガンデン僧院座主、元ガンデン僧院座主、ガンデン僧院シャルツェ学堂とジャンツェ学堂の法主たち、そして、チベット亡命政権主席大臣から出迎えられた。鮮やかな伝統衣装を着たチベット人の子どもたちも、牛乳が満たされた器、穀物とツァンパが盛られた木箱を手にして伝統に従って法王を歓迎した。法王はツァンパをつまみ、牛乳に指を浸して、伝統に則って歓迎に応じられると、子どもたちをからかい、笑いながら感謝された。

セラ僧院メイ学堂に到着されたダライ・ラマ法王を伝統に則って歓迎するチベットの子供たち。2017年12月21日、インド、カルナータカ州バイラクッペ(撮影:ジェレミー・ラッセル / 法王庁)

新しい問答場と科学センターの入り口で法王はテープカットをされ、祈願文を唱え、穀物を宙に撒いて吉祥を祈られた。そして、問答場の奥に設けられた高い法座の背後にある大きなバター灯明の芯に火を点されてから、法座に着座された。

セラ僧院メイ学堂の僧院長は、次のように歓迎のことばを述べた。
「2012年に、法王がデプン僧院ロセリン学堂に滞在されていた時、メイ学堂の問答場が直面していた問題についてご説明しました。僧侶たちは暑い季節には照りつける陽差しにさらされ、モンスーンの時季には大雨に打たれていました。法王が新問答場建設プロジェクトのための原資を提供してくださり、私たちは建設計画を開始して、この新しい施設が完成しました。資金を寄付し、建設に貢献してくださったすべての方に感謝いたします。皆さん、法王のご長寿と、新しい施設で学ぶ僧侶たちの学修の成功のために、功徳を廻向してくださいますようお願いいたします」

セラ僧院メイ学堂の新問答場竣工式で、感謝のしるしとして、法王にショールと花輪とターバンを捧げるジャガドグル・シュリ・シヴァラトリ師。2017年12月21日、インド、カルナータカ州バイラクッペ(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

主賓のひとりであるジャガドグル・シュリ・シヴァラトリ師が、法王にショールと花輪とターバンを捧げ、チベット人が古代インドの智慧を保ち続けていることと、問答を通じた根拠と論理を用いる学修方法を高く評価している、と述べた。

続いて、チベット亡命政権の国会にあたる亡命チベット代表者議会(The Assembly of Tibetan People's Deputies / ATPD)を代表してケンポ・ソナム・テンペル師がスピーチをし、法王が亡命社会においてチベットの言語と文化を守るために歩んでこられた道とその先見の明を称えた。

続いて、ロブサン・センゲ主席大臣がスピーチをした。
「バイラクッペのチベット人居住区は1963年に開始され、1974年にセラ僧院がこの地に再建されました。そして、1989年にセラ僧院は拡張され、2002年にセラ僧院メイ学堂の本堂が再建されました。この新問答場の竣工は、次の発展に着実につながっていくものと思います」

セラ僧院メイ学堂の新問答場の竣工式に出席する8千人以上の僧侶、尼僧、地元のチベット人たち。2017年12月21日、インド、カルナータカ州バイラクッペ(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

シュリ・シュリ・シュリ・ニルマラナンダナータ・スワミジ師は、法王の啓蒙的なリーダーシップを称え、非常に多くの僧侶たちが一堂に会しているのを見て感激している、と述べた。

法王は次のように述べられた。
「多くの著名な方々に竣工式にご出席いただき、ご挨拶をいただきましたことを感謝いたします。インドでは、釈尊以前の時代から、’止’ と ‘観’、すなわちシャマタ―とヴィパッサナーの実践によって心と感情を発展させられるという理解と経験がありました。実際に、釈尊が菩提樹の下に坐って瞑想に入ると決められたとき、その伝統に加わられたのです」

セラ僧院メイ学堂の新問答場の竣工式でお話をされるダライ・ラマ法王。2017年12月21日、インド、カルナータカ州バイラクッペ(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

セラ僧院メイ学堂の規律管理官が最後に挨拶し、来賓や支援者、建設に貢献したすべての人たちに感謝の気持ちを表明し、竣工式は終了した。

続いて行われた法話会の冒頭で、法王は次のように述べられた。
「セラ僧院メイ学堂の僧院長から、この機会に大きな教えを説いてほしいと頼まれました。しかし、私は疲れを避けるように気を付けなければならないので、ツォンカパ大師の『縁起讃』の法話会をしましょうと、僧院長にお話ししました」

セラ僧院メイ学堂の新問答場竣工式に出席する8千人以上の僧侶、尼僧と、地域のチベット人たち。2017年12月21日、インド、カルナータカ州バイラクッペ(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

「縁起の見解は、無と有という二つの極端論を排除します。ナーガルジュナ(龍樹)は、ものごとは単に名付けられたものであり、他のものに依存して生じたものであることを ‘中道’ として示されています。これは『根本中論頌』というナーガールジュナの著作において説かれており、ものごとは固有の実体としては存在していないことを示しています」

セラ僧院メイ学堂の新問答場竣工式で『縁起讃』を解説されるダライ・ラマ法王。2017年12月21日、インド、カルナータカ州バイラクッペ(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

「『縁起讃』の解説による伝授はまれですが、私はクヌ(キノール)出身のゲン・リクジン・テンパ師から伝授を受けました。ゲン・リクジン・テンパ師はカンサル・ドルジェ・チャン師から受けられました。私の別の先生であるグドゥップ・ツォクニ師はとても熱心でした」

法王は『縁起讃』を読み上げられ、ところどころで解説を加えられた。法王はさらに学びたいならば、『根本中論頌』の18章と24章を読むようにと勧められ、『空性七十論』と『六十頌如理論』も勧められた。終わりに近づくと、法王は、子どもの頃『縁起讃』をすぐ覚えることができたことを述べられた。そして、人々に暗記して唱えることを勧められた。

セラ僧院メイ学堂の新問答場の竣工式が終わり、退場されるダライ・ラマ法王を見送る地元のチベット人たち。2017年12月21日、インド、カルナータカ州バイラクッペ(撮影:ロブサン・ツェリン / 法王庁)

その後法王は、セラ僧院メイ学堂が刊行した『根本中論頌』の新版とチベット語の解説書の公開を要請された。法王は、竣工式に出席し、法話会に参加したすべての人に感謝され、僧院の僧侶たちが学問に専念していることに対して敬意を表するとともに、一般の人々も学ばない理由はないと述べられた。仏教は単なる信仰だけではなく、自らの知性を使って理解に到達することが必要だからである。

最後に法王が「仏法の興隆を祈る祈願文」を読み上げられた後、来賓たちは昼食に招待された。


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