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中国政府による宗教弾圧を主張するラルンガル僧院の尼僧の遺書が見つかる

2017年8月17日
ダラムサラ

ラルンガル僧院敷地内から多くの居住者が強制退去させられたのち、住居の取り壊しが始まったのは2016年7月20日である。数千人の僧侶や尼僧が暮らす、世界でも有名なチベット仏教施設であるラルンガル僧院は、もはや消滅の危機にある。強制退去や現在も続く住居の取り壊しに対する抗議として、昨年、チベット人尼僧3人が自ら命を絶った。そのなかの一人の尼僧の遺書が、今ようやく公開された。

ラルンガル僧院のチベット人尼僧ツェリン・ドルマさん(20)の遺書

四川省カコク郡メワ出身のツェリン・ドルマさん(20)は、ラルンガル僧院敷地内のぺマ・カンド尼僧居住区の自宅で首を吊って自殺した。この事件については、中国の検閲に関する法律により、これ以上の調査はできなかった。

チベット・ウォッチが先週入手したドルマさんの遺書によると、自殺の理由はラルンガル僧院での取り壊しに対する怒りと不満であるようだ。

遺書の中で、ドルマさんは次のように綴っている。「とても悲しい気持ちです。中国政府が私たちの宗教活動に自由を認めてくれないからです。小さな隠れ場所さえも取り壊されました。もう死んだほうがましです」

チベット人権民主センターによると、遺書は、現在オーストラリア在住で、過去に政治犯として投獄され、チベット本土より情報を得たシェル・ゲドゥン・ツェリン氏から、インドを拠点とするチベット・タイムズ紙に提供されたものだ。

チベット人尼僧ツェリン・ドルマさん

この他に明らかになっているラルンガル僧院の尼僧による自殺には、2016年7月20日に同じく自ら首を吊って命を落としたリグジン・ドルマさんや、ツェリン・ドルマさんと同じ日に首を吊って亡くなったセムガさんの例がある。3日前の7月17日には身元不明の尼僧の自殺未遂も起こった。

ラルンガル僧院は世界最大のチベット仏教僧院と言われる。1980年に建てられた大学と僧院は東チベットのセルタルの山のすそ野に広がり、僧侶や尼僧数千人が集まる。この有名な僧院の取り壊しは7月20日にはじまり、2017年5月初旬まで続いた。ラルンガル僧院の人口は、取り壊しが始まる前の約1万人から昨年でおよそ半数近くにまで減少した。


(翻訳:植林秀美)

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