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日本ご到着と京都ご訪問

2016年11月9日
京都

ダライ・ラマ法王が昨日日本に到着された。今回は23回目のご来日となる。成田空港では、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表のルントック氏、清風学園専務理事の平岡宏一氏、今回のご来日の主催者、日本の古いご友人の方々、インド大使館の代表が法王をお迎えした。また空港の外には、チベットの伝統に従って法王を歓迎しようと約100名のチベット人が集まっていた。

成田空港で報道記者からの取材を受けられるダライ・ラマ法王。
2016年11月8日、成田(撮影:ジグメ・チョペル)

法王は空港で簡単な報道記者からの取材を受けられ、「より平和で幸福な世界をつくっていくのは若い人たちなので、滞在中は若い人たちとの交流を大切にしたいと思っています。重要なのは内なる価値を育てることであり、物質的な発展だけでは内なる幸福を得ることはできません」と語られた。

その晩を成田でゆっくりと過ごされた法王は、翌朝の新幹線で京都に向かわれた。その後、京都駅から東山浄苑東本願寺まで車で移動され、本願寺文化興隆財団の大谷 暢順 ちょうじゅん理事長の歓迎を受けられた。

集まった500名以上の人々を前に、法王は次のように語られた。
「このような歴史ある寺院を訪問できて、実に光栄です。欧米諸国を訪問する時は、ユダヤ教やキリスト教の背景を持つ人々に向かって仏教の話をすることに戸惑いを感じますが、古くからの仏教国である日本ではそのようなことはありません。21世紀の仏教徒となるよう、気持ちよく呼びかけることができます。21世紀の仏教徒となるには、仏教の知識を学び、仏教の教えや三宝の意味を理解しなくてはなりません。ただ信心するだけでは不十分なのです」

東山浄苑東本願寺でお話をされるダライ・ラマ法王。
2016年11月9日、京都(撮影:ジグメ・チョペル)

『般若心経』の読経の後、法王は、「ガテー、ガテー、パーラガテー、パーラサンガテー、ボーディスヴァーハー」という真言の意味について解説された。「この真言は、空の教えを理解し、悟りに至る五つの修行の道を段階的に修行するべきことが説かれているのです。簡単に言えば、般若経は空を理解するための教えであり、昔からチベットでは20年から30年もの時間をかけて学ばれています」

その後、法王は会場から質問を受けられた。

平和のための活動をしている女性が、空について知り得たことを仕事に活かすにはどうしたらいいのかと訊ねると、法王は次のように答えられた。「毎日の日課として、最低30分は空について考えることです。貴女は素晴らしいお仕事をされていますが、真の平和は内なる心の平穏から生まれるものだということを忘れないでください」

「平和とは、単に戦争や暴力が存在しないことではありません。そこにはもっと深い意味があります。内なる心の平穏は思いやりのある心を育てます。さらに、平和を好む人々や地域社会をつくり、穏やかな人間性を育みます。私たちは武装解除された世界を目指して様々な議論をしていますが、最初にしなければいけないのが、自分の心の中における内なる武装解除です。私が生きている間には実現しないかもしれませんが、いま皆さんが真剣に努力するならば、世界はより平和な場所になると私は信じています」

講演会で、ダライ・ラマ法王に質問をする聴衆のひとり。
2016年11月9日、京都、東山浄苑東本願寺(撮影:ジグメ・チョペル)

次に法王は、思いやりの心をビジネスに取り入れる方法についてアドバイスされた。「すべての行動の本質は、心の動機によって決まります。これまでの教育制度は物質的な向上をはかることを主眼としていたため、私たちの人生観は物質志向の傾向があります。しかし、人はそれだけでは幸せにはなれません。科学技術は進歩しているのに、私たちは多くの問題に直面しています。これは主に、モラルが欠けているためです。私たちは思いやりの心を育て、他の人たちの幸福を今よりもっと尊重しなければなりません。怒りや憎しみを動機とする行動は苦しみという悪い結果をもたらしますが、思いやりの心を動機とする行動は有益な良い結果を生み出すのです」

この会のまとめとして、法王と大谷暢順理事長は以下の共同声明を発表した。

「人生の目的とは幸せになることです。釈尊も苦しみを滅して幸せになる仏法の道をお説きになりました。
幸せになるためには、他の人たちの恩に気づかなくてはなりません。恩とは両親、兄弟姉妹、配偶者、友人、先生、衆生(他人)の恩、自然環境に対する恩です。恩を感じる心は即ち慈悲と思いやりの心です。
この心で我々は仏法にもとづき、よりよい社会、国家を作り、世界中の人々が幸せになるよう、努力していくことをここに声明します。

平成28年11月9日

本願寺法主 大谷暢順
ダライ・ラマ法王14世



500名を超える聴衆を前にスピーチをされるダライ・ラマ法王。
2016年11月9日、京都、東山浄苑東本願寺(撮影:ジグメ・チョペル)

法王はその後、京都から大阪に車で移動され、ご友人や支援者たちの出迎えを受けられた。その中には、清風学園理事長の平岡英信氏やチベット人の古い友人たちもいた。

明日から法王は、シャーンティデーヴァ(寂天)の『入菩薩行論』の法話会を行われる。


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