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チベット亡命政権の主席大臣が2期目の就任

2016年5月28日
ダラムサラ

チベット亡命政権のロブサン・センゲ主席大臣は、5月27日に2期目の就任演説を行い、5年間の任期中はチベットの地方自治実現のために最大限に力を尽くしながら、実現しない場合は今後50年の戦略を策定すると述べた。

インド北部の丘陵地帯にある亡命政権の拠点が置かれるダラムサラのツクラカン(ナムギャル寺本堂)は数百人のチベット人であふれ、チベット民族の精神的指導者ダライ・ラマ法王のご列席のもと、宣誓式が行われた。

ロブサン・センゲ主席大臣が夫人と令嬢を伴って会場に到着すると、集まっていた観衆はカタと呼ばれる白いスカーフを手に拍手で迎えた。センゲ氏はチベットの神々の像に礼拝した後、寺院近くのダライ・ラマ法王のお住まいを訪ねて法王をお迎えした。

センゲ氏は演説の中で、次のように述べた。「今後50年で中国は変わるでしょう。変わらざるを得ないのです。そしてそのときチベット民族は基本的な自由を手にすることになります。今後の50年にわたって私たちの信条を強め維持していくために、その戦略を策定することが不可欠です」

センゲ氏は自らの長期政策を「5/50」政策と名付けた。これは、ダライ・ラマ法王が提唱された、中国の法の枠組みの中でチベットのより高度な自治を目指して、5年間の任期中に最大限に努力しながら今後の50年の戦略を策定するというものだ。

「私はチベット人の皆さんとともにあり、チベットで燃え続ける愛国心に対し、深甚なる敬意を表します」とセンゲ氏は語った。

センゲ氏はまた、2009年以降これまでに144名のチベット人が中国の支配に対して行った焼身抗議を「決して無駄な犠牲にはしない」と述べた。

センゲ氏は演説に先立ち、ダライ・ラマ法王に向かい五体投地を行った。

また、チベット仏教の最高指導者である法王に対し、選挙活動中に法王が求める高い道徳レベルに見合わない言動があったことについて謝罪した。

これは、先の選挙戦中に各地のチベット人居住区からの支持を求めて候補者同士の非難合戦があったことに触れたものである。

「謙虚さや善行を積むといったチベットの伝統に反する不適切な言動があり、ダライ・ラマ法王を大変に悲しませ、失望させてしまうことになりました。お許しいただけますよう、深くお詫びいたします」とセンゲ氏は述べた。

世界中の亡命チベット人が3月の主席大臣の選挙でセンゲ氏に投票し、投票結果は先月発表された。

センゲ氏と選挙で競ったライバルのチベット亡命政権議会ペンパ・ツェリン議長も、センゲ氏とともにダライ・ラマ法王が提唱する中道政策を支持している。

中国との対話に進展がほとんど見られないため、チベットの完全な独立を提唱する団体も存在する。

中国は、チベットは13世紀半ばから歴史的に中国の一部であると主張し、1951年から中国共産党がチベットを支配してきた。一方で多くのチベット人は有史以来の大半においてチベットは実質的に独立していると考えている。

(翻訳:植林秀美)

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