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中国の無謀な環境破壊:ダム建設でブラマプトラ川に被害

(2015年2月17日)

ニューデリー:中国はチベット内のツァンポ川(ブラマプトラ川)とその支流に、20か所以上の大型ダム建設を計画している。すべて実行された場合、河川は二度と元の姿に戻ることはない、そう警鐘を鳴らすのは、この計画を包括的に研究したカナダ人環境問題研究家マイケル・バックレー氏だ。

「中国は、建設予定のダムが下流に影響を及ぼす可能性はないとしているが、計画に挙げられたダム建設は足がかりに過ぎず、実際は、ヤルンツァンポ川に建設された発電量800メガワットのツォンギュ・ダムのような、さらに巨大なダムの建設が構想にあるのだ」と、バックレー氏は話す。

ブラマプトラ川はヒマラヤ山脈の主要河川の一つで、源流はチベット領土であるため、インドは再三にわたり、そこでのダム建設が及ぼす影響を懸念し、中国に伝えているが、中国はこれに対し、ダム建設は支流に制限しており、目的も電力発電であるため、被害が発生することはほぼないと反論する姿勢を変えていない。

バックレー氏は、自身の著書 『「メルトダウン・イン・チベット」中国の環境破壊について』の中でも、国際社会に超大国として君臨する中国の裏側に注目している。

中国人技術者らが、ツァンポ川(ブラマプトラ川)の中流付近5か所にダムを建築中である。発電量540メガワットのジャンム・ダムは、ラサから南東へ138キロに位置し、すでに稼働している。同じ川の他の場所にも、ダムの建設作業が進められている。

ダム建設に反対する環境問題研究家らは、現状でも壊れやすいチベット地域の生態系に、中国はなぜさらに危害を加えようとするのか、声を上げてきた。現地は工業の発達が遅く、これ以上の電力は、ほぼ必要ないのだ。

バックレー氏はまた、インドはこの不合理ともいえる状況を打開すべきだと語る。「インドは、中国と水の利用権利を共有する交渉が必要である(インドはパキスタン、バングラデシュと共有している)」

インドはつい最近、ブラマプトラ川におけるダム建設と生態系の変化について、調査を実施すると発表している。しかし専門家らは、中国が今後さらに4カ所のダム建設を実施しようとする今になって、研究に意味があるのかと疑問視している。

チベットのグレート・ベンドはインドへ流れるブラマプトラ川の源流であるが、世界最大の水力発電が見込める場所であるとバックレー氏は語る。同氏は東南アジア全土、ヒマラヤ山脈、さらにカラコルム山脈までを実際に訪れ、チベットの環境問題を扱うドキュメンタリーを制作した。

グレート・ベンドに大規模なダムが建設されれば、ブラマプトラ川の崩れやすい生態系を破壊し、アッサム地方やヒマーチャル・プラデーシュ地方での生物の多様性を崩壊させてしまうだろう。インドに注ぎ込む川の流れ以上の問題である。アッサム地方とアルナーチャル・プラデーシュ地方が誇る肥沃な氾濫原から流される堆積物を、巨大なダムが留めてしまうことになるのだ。

(翻訳:植林秀美)

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