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チベット民主記念日54周年に際してチベット亡命政権内閣(カシャク)の声明

(2014年9月2日 午前5時45分)

本日、チベット民主記念日54周年目を祝うにあたり、チベット亡命政権内閣(カシャック)は、チベット内外のすべてのチベット人に心よりお祝いの言葉を述べます。この素晴らしい記念日に、チベット民族に民主主義という尊い贈り物をもたらしてくださったダライ・ラマ法王に深い感謝を申し上げます。

法王の民主主義に対する考え方はチベット人変えるほどの経験をもたらしました。それにより、私たちチベット人亡命者の人生を根本的に変え、日々抑圧を受けるチベット国内のチベット人を鼓舞しました。この歴史的な変化は、チベットの変革として二番目に重要なものです。最も重要な歴史的変革は、仏教がインドからチベットに渡ったときに起こりました。7世紀から11世紀にかけてチベットに仏教が根付き、それにより当時のチベット人の世界観や社会秩序に多大な影響を与えました。その時期に僧院が設けられたことによって、チベットはチベット仏教文明の源になると同時に、高地アジアとその周辺の学問の中心地となりました。

ダライ・ラマ法王がもたらした民主主義の賜物は、私たち自身の将来に対する発言権と影響力を与えました。私たちは、チベットの同国人にも自由と威厳を持って生きる権利を持ってもらうようにしなければなりません。この苦闘において、ダライ・ラマ法王がチベット内の兄弟姉妹と再会できるまで私たちは決して希望を失わず、非暴力抗議を続けるのです。

私たちがチベット在住のチベット人の解放を懸命に実現させようとする時、亡命した民主主義団体を強くし、政治的な闘争をうまく支援しなければなりません。チベット民主主義を養い促す方法の一つは、私達が与えられた権利を乱用せずに権利を大事にし、活用することです。民主主義の特質は、多様な形での多様性の中での団結ということです。団結は、必ずしも均一を意味する訳ではなく、基本的な礼節が欠かせません。民主主義が発展途上なため、亡命チベット人コミュニティーは慎重に歩み、確実に大衆との対話が前向きで民主的に行われるように、よく心に留めておかなければなりません。団結を促進し、私たちの社会をこれ以上分裂させてはなりません。チベット人が自らの政治指導者に責任があると思うように、礼節を重んじた上で、問いかけることによって権利を行使するようになっています。チベット人の政治指導は、チベット人のさらなる利益のために、様々な複雑で難しい問題について判断をして、強い見解を示すように国民から任されています。

とはいえ、チベットでの厳しい状況が悪化していることに注目しましょう。先月、中国警察は、チベット東部の甘孜(カンゼ)の村で平和的な抗議者に発砲しました。デモ抗議者は中国当局がチベット人に不当な扱いをして苦しめていることを批判した村長が逮捕されたことを受けて、村長を釈放するよう要求していました。中国警察が、その時銃撃したため、チベット人二名が死亡しました。報告によれば、子どもと高齢者を除いてシュクパ村の人口700人の住民の大半が現地中国警察に拘留されたとのことです。

最近開催された「中国チベット自治区開発フォーラム2014」と、いわゆる「ラサ合意」は、明らかに中国政府があらかじめ計画し仕組んだプロパガンダです。このプロパガンダは、非常に快く平和なチベット像を描いたものでありながら、チベット内で草の根レベルで活動している多くのチベット人を中国が政治的に抑圧している現実を隠すチャンスでもあるのです。中国警察がシュクパ村でチベット人の抗議者らに発砲するなどという恐ろしい出来事は、基本的人権の否定を表明し、ラサ合意が誤って解釈され不的確であることを示しています。

このような残虐な行いに対して、私たちは黙って見過ごすわけにはいきません。チベット自治区での中国警察の残虐行為は、チベット民族に強いられた抑圧の表れの一部にしか過ぎません。中国の抑圧政策に徹底的な拒絶を表すため、チベット人が中国政府の支配下で苦しみを受けていることを海外のコミュニティーに知らせようと、130名のチベット人が焼身自殺を企て、残念なことに112名が亡くなりました。チベットの兄弟姉妹たち、特に焼身自殺者の遺族と友人たちにとって、彼らの命の犠牲は、私達共同体の記憶の中に、後世にも残るように、歴史的出来事として永遠に心に刻まれます。私たちは、努力に励み、願望を実行に移し、実現するまで響き渡らせるのです。-すなわち、チベットの自由が回復され、ダライ・ラマ法王が故郷に帰れるという願望です。それこそ私達の神聖な目標なのです。

私たちチベット人だけが自由を獲得するのに苦しんでいるわけではありません。25年前、中国全体の100都市で何百人もの中国人が自由と民主主義を求めたことにより、国中に衝撃が起きました。このような自由への切望は、1989年6月4日に起きた悲惨な事件で止んだのではありません。このような自由願望の精神は、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏がよく表しています。劉暁波氏は、中国人で、投獄されたノーベル平和賞受賞者です。いつかは、中国政府は国民の意見を聞かなくてはなりません。

中国に対して勤勉かつ緊急に負うように呼びかけているもう一つの責任は、チベットの脆弱な生態系の保護です。この責任は、チベット民族に譲歩されたものとして受け止めず、チベット高原のきわめて重要な環境問題を考えれば、中国とその他のアジアが負うべき責任と考えるべきです。近年では、中国の著名な環境学者も含め世界中の科学者は、チベットを北極や南極を除いた氷と氷河の最大集中宝庫地、第三極と呼んでいます。チベット高原の氷河は、インド、パキスタン、バングラデシュ、ラオス、カンボジア、ベトナム、タイまで流れるアジアの10の河川に水を供給しています。黄河と長江は、両方とも中国に流れる河川ですが、チベットに水源があり、中国、東南アジア、そして南アジアの10億人以上に新鮮な水を提供しているのです。

明らかに、チベットの環境に起きることは、チベット高原以外の人々にも影響する重大な問題となっています。チベットの環境は、農業や漁業に依存して暮らしている何百万人もの人々に影響を与えるのです。さらに、科学者は、地球の気候変動によりチベット高原の下流に住む何百万人もの人々の移住が余儀なくされていると予測しています。この事実故、全てのアジア諸国が中国政府に、チベットの地元の伝統的な知識を包括させるような政策を採るよう説得することがアジア諸国民の利益となります。何千年もの間、チベット人は、自国の脆弱な生態系の自然管財人としてうまく仕えてきたのです。中国人はこのことを認め、尊重しなくてはなりません。

ダライ・ラマ法王の中道のアプローチこそが、チベット問題の解決に向かう唯一の方法であり、チベットと中国の双方にとって良い方法です。第14代カシャックは、中道のアプローチに向けて固い決意を再度強調します。このことについて、大臣がチベット各居住地域に
既に訪問してもらうことに成功しました。この訪問は、草の根レベルで中道のアプローチを一般社会に教育し、意識を高めてもらいました。

第14代カシャックは、2014年をダライ・ラマ法王14世の年としてかかげ、ノーベル平和賞受賞25周年を記念して、他のノーベル平和賞受賞者をダラムサラに招待しています。その式典は、2014年10月2日に開催されます。その日は、平和の擁護者であり、インドの父である、マハトマガンジーの生誕の日でもあります。

最後に、この54周年チベット民主記念日に、チベット亡命政権は、国内のチベット人の願望を叶える決意を固めていることを再度申し上げます。全てのチベット人がこの努力に参加してくれることを要請します。第14代カシャックを代表して、世界中にいる私たちの友人に、たゆまない支援を頂いたことを感謝します。特に、偉大なインドとその寛大な国民の皆様に感謝申し上げます。

共に決意を固め、希望を持ち続けましょう。ダライ・ラマ14世法王万歳。
(翻訳:今枝 友里)

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